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『アイノカタチ』  MISIA feat.HIDE(GReeeeN)



ポップス、ロック、クラシック…

ジャズ、民謡、演歌、オペラ…

地球は歌で溢れてる

幸せの歌、熱い歌、悲しみの歌

戸惑いの歌、喜びの歌


もし私の人生を歌にしたとすれば、

それは、きっと、ブルースだ。

メンエスで『癒されたい』ブルース・・・


TBSドラマ 「義母と娘のブルース」より引用



     ◇ ◆ ◇ ◆ ◇



■ 寅のブルース

何を隠そう、私は乳派、である。

えっ?
隠れてない?

…こりゃまた、失礼しました笑。

そこで、その乳に関して、私なりの位(ランク)付けを。

E・F・G…巨○

G・H …爆○

H・I …超○

J以上 …幻.乳

※サイズが若干被っているのは、その時々の感性に依る


◆ ◆ ◆


此処は、都区外、言わば「郊外」のメンズエステ店。
システムとして、「コスチューム・チェンジ」がある。
担当セラピストは、若い爆○嬢。
スタッフ・プロフィール欄には、もちろん、爆○を謳っており、初心者、の表記も…

コースは、120分。

うつぶせからスタートする。
指圧はなく、オイルから。

まず、マッサージ・スタイル…

今や、ほとんどのお店では、足のマッサージの際、足を跨いだ形で行われるのが、主、のように思える。
が、この爆○嬢は、私の足に触れないポジションでの施術…
跨がらなくても、せめて、「触れて」いて欲しいよね。
ベッド店じゃないんだから。

そうして、私の左足・膝下部をマッサージする訳なんだけど、超下手…
「初心者」とは書いてありましたが、この「下手さ」は、群を抜いています。
さらに、この膝下部だけで、10分…
膝上部に移動して…もちろん、ポジションはほとんど変わらず、少し体の向きを変えたみたい…
で、こちらも10分。

おまけに、太股部の「終端」は、いわゆる、「際」から、15㎝程手前…
ちなみに、横スカを装置してるんだけどね。

20分強を経過して、ようやく右足へ。

・・・

もう少し、マッサージが上手だったら、我慢もするんだけど、この単に、オイルを塗り込んでいるだけの行為は、とても、マッサージという「代物」ではない。

40分過ぎても、未だ右足は終わらない。

いくら温厚?な私でも、我慢の限界…

もう、足、いいよ
…はい。

やっと、SKBかと思いきや、次は、お尻のマッサージ、でした。

お尻だけで、5分強…

そうして、背中にオイルを塗り始めた…

正直、この「展開」で、SKBが異常に上手い、なんて、あり得ない。

そう推して知るべし…

最初のシャワー等で10分を消費してるので、現時点で、施術時間120分の半分を消化している事になる。


帰ろうかとも思ったんだけど、ここで帰ったら、あまりにも、「甘い汁」だな、と思い、
代わりに強権発動

背中、要らない…

…はい
では、足を曲げて下さい


やっと、だ…の思いもあって、ナイスな角度に足を曲げる…


結論から言うと、やはり、足に触れているのは、彼女の指先だけで、もちろん、「終端」もキワから15㎝圏内には近寄らず…


こうなったら、コスチェンした爆○だけでも拝もうと、仰向け期待で。

仰向け。

彼女の方を見やる。
普通、髪の長い嬢たちは、髪にオイルが付かないように、また、マッサージの邪魔にならぬように「束ねる」ものだが、彼女は、その髪を前に垂らし…
そう、つまりは、「谷間」に「暖簾」を掛けた様な感じ。



あのね・・・




■ 寅次のブルース

昨日の夢 オレンジ色の翳り
今日の夢 沈黙の気配示す
アルコールの川をゆっくり渡る
長靴のリズム 心で酔いましょう



第一話「青のブルース」

麻布十番にて。

シャワーを浴びようと浴室へ。
暖色に灯された部屋とは異なり、昼白色の灯りが目に眩しく。
清潔感を感じる石鹸の香り。
これから始まる癒しの時間に期待を込めて、大きく深呼吸する。

そして浴室の床に、やや灯りが弱く映る部分に気づく。
見上げたそこには昼白色の灯り。
影を作っていたのは光に寄り添う蛾のごとく、
照明を覆った一枚の青い紙パンツ。


だ、だ、誰だよ…照明に紙パンツ被せたやつ…


絵的にちょっと面白かったが、使用後の疲れた感が見え、一気に萎える。

青のブルース、溢れる吐息。



第二話「ベテランのブルース」

城北エリアにて。

「お兄さん、エステは良く行くの?」
推定50代、美魔女というより毒リンゴ持ってそうなその魔女はそう言って足を組み直した。
「そ◯い部、好きなんでしょう?」
シャワーから出て、言われるがままにソファに座り、そしてなぜか横に座ってお茶をすする魔女。

あ、あのー、マッサージ…

なんて言い出しにくい、妙な威圧感。
魔女はそれから聞いてもいないこれまでの経歴を淡々と話し始める。
魔女は細過ぎるように思う体の線を自らさすり、
「なんか寒いわね」
部屋の温度管理もままならない魔女の小言。

「それじゃ背中揉むから、うつ伏せになって」
ようやくの施術、しかしうつ伏せたとたんに覆いかぶさってきて、いきなり耳を
「ふはぁぁぁ」
言いながら甘噛みされる。

も、揉むんじゃなかったのか…

揉みゼロ、早々に仰向け。
「そ◯い部、好きなんでしょう?」
魔女はそう言って、ひひひと笑う。
そしてそこから延々と足の付け根スリスリ。
時折、顔を覗き込まれつつ、終わらないスリスリ。
息子様、縮み上がって微動だにせず。

すすり泣きたい気持ちに包まれ始め。
だから僕は、目を閉じた。

ベテランのブルース、香ばしすぎて溢れる涙。


鉛の指から流れるメロディー
激しく染める光の渦
あかりの色が奏でるブルース
やさしく泣いてる吐息に
甘えさせて…


EGO-WRAPPIN「色彩のブルース」より


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