M女の彷徨う海、その根源は“不安と虚無”
【質問】 『どんな人がいいですか?』
【主様の解答】 まぁ、コレでも読め↓。
海に潜った事はあるかい?
それも底が見えている海じゃなくて底が見えない深い海に…
私は子供の頃、海に潜るのが好きだった。
初めて水中メガネをつけて海の中がキレイに見えた時の感動は今も忘れてない。
“お~!見えるぜ~!”ってなもんだ(笑)
泳ぎは出来たので岩場から海に入り岸からあまり離れてないあたりを
チョロチョロ泳ぎながら海の中の景色を楽しむ。 それでもすっごい探検だ。
なんせ初めて見る世界だ(笑)
海の中から岸の方を見ると安心する。
少しづつ浅くなっていてそっちの方へ行くと“海から上がれるんだ”って思うからだ。 “あっちが帰る方なんだ”って思う。
でも反対に海の方を見ると…不安を感じた。
そっちは底もどんどん深くなっていってて…ずっと向こうが見えなくなっている。
ず~っと海が続いていて
そっちの方は海の青さが濃くなっていてその先は真っ暗な海がある。
“怖い…”
子供心にそう思った。
でも怖さとは別の“好奇心”と言えるものが生まれていたのも
その胸の中に起こる“ドキドキ”が教えてくれた。
大人になってその“深い海”に潜った。
海に潜るにはまずプールで練習してそれで海に出る。
初めて水中ボンベを抱えて水の中に入る。
プールの中でさえ、水中にずっといられるのにワクワクしたのを覚えてる。
その後何回も何回も海に入って経験を増やしていって、
そしてあるとき“ディープダイブ”ってのもやってみた。
言葉の通り“深い海に潜る”だ。
子供の頃に見たあの“怖い”ところへちょっと行ってみた。
海面近くだと海面が見える。光が届いてるし安心する。
海底近くだと暗いけれど海底が見えて安心する。
怖いのは海面も、そして海底も見えない海の“真ん中”だ。
そこは何にもない…
上を見ても、下を見ても、右を見ても、左を見てもな~んにもない…
自分の呼吸の音だけが響いて他には何も聞こえない。
その内…自分がどこにいるのかもどっちを向いてるのかも判らなくなる…
どっちが上かさえも判らなくなる…
不安…
孤独…
畏れ…
そんな思いだけが胸の中にうずまいてくる…
周りは真っ暗で…下はもっと真っ暗で
そしてどんどん暗くなってくる…
堕ちる先に“底”なんてない…
自分が無くなっていきそうでふいに叫びたくなったりする自分がいる…
“ここから出たい”という思いも沸いてくる…
“真っ暗で…なんにもない…”
“誰か助けて…”
そんな言葉が生まれる世界だ。。。
M女は最初からM女なんかじゃない。
普通の女性だ。
普通の奥さんだったり、普通の学生さんだったり、普通のOLさんだったり
いっけんハツラツとして明るい女性だったり、いっけん元気な女性だったり…
決して変な人なんかじゃなく良識を持ったまじめな人が多い…。
もちろん普通にちゃんと生活をしているんだ。
だけど心の中には同じ景色が見える…
深い海の中…
まるで真っ暗な…深い海の中に漂っているようなね…
まるで自分がドコにいるか判らなくなっていて…
まるで自分が何モノか判らなくもなっていて…
自分にどんな価値があるのかも判らなくなっていたりもする…
普段の当たり前の生活の中で暮らしていながら心はまるで何かの殻に包まれ
深い海の中に囚われてしまっているような…そんな感じ…
自分でありながら自分でないような…そんな感じ…
“誰か助けて…”
そんな思いが頭の中で渦巻きながら声も出せずにいて
時にはそんな思いさえあるとも気づいてなかったりもする…
ただ…理由の知れない不安と孤独と畏れに包まれ漂ってる…
そこから抜け出すには…
誰かに…或いは何かにすがりつこうと手を伸ばすなら…
せめてその深い海が…
そこがどんなところかを知っている人にしておいた方がいい。。。
細かい嗜好がどうとか外見や表面的なものや金持ちかどうかとかそんな事よりもね…
でないと…
余計に深い所を漂う事になっちまうからね。。。
判るだろ? ん?
判んないか(笑)
そうか…
だったら“びーちく責め”にしてやる!!
ホレ~ほ~ら~~どうだ~? ん~~~ン?
(↑痛い方の責めじゃなくてイヤラシイ方の責めです…ハイ…)