所作美塾 ー 年中行事に込められたこころ
所作美塾を開催いたしました🌸9月のテーマは「年中行事」。全4回にわたり、お正月、五節供、お月見、お彼岸など、日本の年中行事について、その由来や意味、そこに込められた先人の想いや願いについて、学びを深めてまいりました。年中行事についてお話しする中で、受講者様から、「忙しい毎日において、年中行事があることで、ふと立ち止まることができますね」とのお言葉がございました。本当に、その通りだと感じます。日々の暮らしに追われ、目の前のことに一生懸命になればなるほど、どうしても季節の移ろいを感じるといった、こころの余裕を持てなくなってしまうものです。そのような日々が続くと、心身ともに疲れ、自分にも周りにもやさしい気持ちを持つことさえ難しくなってしまいます。それでも、日々の暮らしの中で、少しでも立ち止まり、こころを潤すことができましたのは、これまで受け継がれてきた日本の文化のおかげだと感じています。写真は、2020年の春分の日に子どもたちと作ったぼたもちです。ちょうど新型コロナウイルスの感染が広がり始め、これから先どうなるのだろうと、誰もが不安を抱えていた頃でした。あれから6年。ふりかえってみますと、季節の節目に立ち止まり、いつものように年中行事を大切にすることが、あの頃の私にとっても、こころを落ち着ける、小さな支えになっていたのかもしれません。本日は、秋分の日。ご先祖様、そして亡くなった祖父母や父を敬い、偲びながら、今こうして生かされていることへの感謝を胸に、おはぎをいただきながら、大切に過ごしたいと存じます。ちなみに、春のお彼岸には「ぼたもち」、秋のお彼岸には「おはぎ」と呼び分けます。同じお菓子でも、季節の草花にちなんで呼び名が変わるところにも、日本の暮らしの中にある豊かな感性を感じます。年中行事には、思いやりや感謝のこころが、たくさん込められているように思います。「知識」として学ぶだけではなく、その背景にある先人の想いや願いを知り、日本の文化をこれからも大切に受け継いでまいりたいと願います。4回にわたり、受講者様とともに年中行事について学び、季節とともに暮らすことの豊かさを感じられましたことに、こころより感謝申しあげます。所作美塾についての詳細は、ホームページ内「個人様向け講座」ページをご覧くださいませ。