お城に学ぶ 和の心 番外編 ー 時津をたずねて
長崎へ向かう機内からは、点在する小さな島々が広がっておりました機内では、人と人との温かなやりとりに触れるひとときでもございました飛行機を降りるさい、頭上の荷物入れに残されたジャケットに気づいた方が、近くのご婦人にやさしくお声をかけていらっしゃいました「あら、それ私のよすっかり忘れていたわどうもありがとう」その笑顔のやりとりに、思わず私のこころまで温かくなるのを感じました何気ない日常の中にあるやさしさ、人と人とのさりげないここ ろの通い合いそうしたひとつひとつの積み重ねの中には、和を尊ぶこころが息づいているように思います時津の地に降り立ち、「日本二十六聖人上陸の地」を訪れましたそこに流れる静かな空気の中に、歴史の重みと、人々の祈りを感じ、しばらく佇みながら、自然と背筋が伸びる思いがいたしましたまた、その近くには「恵比須様」のお姿もありました実は、私は1月10日の十日戎の日に生を受け、父が恵比須様にあやかり「恵美子」と名付けてくれましたそのことを思い出しながら、この地に再び伺うことが叶いましたのも、どこかご縁のようにも感じられました静けさの中にある祈りと、人と人とのやさしさに触れながら、あらためて、日々の暮らしの中で、こころを整えることの大切さを感じておりますこれからも、その場所に息づくこころに耳を澄ませて、ご縁のある土地に感謝して伺わせていただきたいと存じます