お城に学ぶ 和の心 ー 岡崎城をたずねて
登壇のため、愛知県岡崎市に伺う機会をいただきました。空き時間を利用して、かねてより訪れてみたいと願っておりました岡崎城を散策いたしました。あいにく雨の降りしきる一日ではございましたが、その静けさがかえってこころを落ち着かせてくれ、岡崎の文化や歴史に向き合う、かけがえのないひとときとなりました。岡崎城近くには、家康公の幼少名にちなんだ「竹千代通り」がございました。徳川家康公がこの地で生まれ育ち、多くの人々に愛され続けていることを感じずにはいられませんでした。「天下は一人の天下に非ず、天下は 天下の天下なり」この家康公の言葉に触れ、和を重んじ、多くの人々とともに歩まれたそのお人柄に思いを馳せました。そして、岡崎城を見上げながら、戦国の世に終止符を打ち、平和な時代の礎を築かれた家康公が、この地から生まれたことに、感謝と感動の思いが込み上げてまいりました。場内の展示や岡崎城シアターでは、三河武士の暮らしや庶民の文化、岡崎の伝統産業についても学ばせていただき、大変興味深い時間となりました。また、時を幾重にも重ねた苔むした石垣からは、歴史の深さと風格が感じられました。登壇のために全国各地へ伺う機会をいただいておりますが、その土地を歩くことで、地域を支えてこられた方々や企業の皆様が大切に受け継いでこられた歴史や誇りに触れることが叶います。私にとりまして、この時間は何ものにも代えがたい唯一無二の学びでございます。これからも、訪れる土地の歴史や文化、そしてそこに息づく人々の思いに敬意を払いながら、一つひとつのご縁に感謝して伺わせていただきたいと存じます。