こんにちは。

 

大阪桃谷のサロンLa Tierra(ラ ティエラ)にて西洋占星術、タロット、タントリック・ダキニ・オラクル、宏林クリスタルカードで鑑定、レッスンをいたしておりますエストレアです。

 

「消費される情報社会」について。

昨日関西で放送されている某TV番組(関西以外で放送されているかはわたくしは知りません)で

司会者が「以前はTVなどの公なメディアが放映、報道している情報以外は『デマ』どいう認識をされていたが、今は公なメディアの方が信頼されていなくてインターネット、SNSの情報が信じられている。」と話していた。

 

確かにそういった傾向は感じることが多い。

特に「若者」と言われる世代の人たちに「それはどこで知ったんですか?」と聞くと「YOU TUBE」

「Twitter」「ネット」と仰る。

まずTV、新聞ということはないですね。そもそもTV、新聞に触れることがほとんど無い世代が台頭してきているように感じます。

 

それらの世代、あるいは世代を問わずインターネット、SNSメインの場合

「自分の興味のある情報をランダムに得る」

傾向があるようです。

それは以前のTV、新聞からしか情報を得られない時代と比較したらとても自由で情報量も比べものにならない等利点がたくさんあります。

 

しかし一方興味のない情報は入ってこない状況でもあるわけで、今の新型コロナ感染が若い世代で拡大しているとTV,新聞が発信しても肝心の「若者」は受け取ってないと思います。

あきらかに一方通行ですね。

 

あと占いにまつわることでも「興味のある情報をランダムに得る」を痛切に感じることがここ数年で急激に増えていると感じます。

わたくしは今51才です。初めて占いに触れたのは8才ぐらいでしょうか。

いわゆる「オカルトブーム」の真っ最中で小学生低学年のわたくしの情報源はTV、近所の本屋さん

あと友達だけです。

一番の情報源はTVでした。

ユリ・ゲラーとかUFOとか心霊写真とかの中に占いがあり、その情報から本屋さんへ行き「タロットカード」の存在を知りました。

おそらくマイバースディという占い雑誌を読んだかと思います。

 

こちらは一号限りの復刊ということで発売されたものです。

発売日が書いてないのですが、記事の中に鏡リュウジ先生の「2013年あなたへの予言」というのがありますので2012年?かもしれません。

巻頭に1979年に創刊された、とありましてわたくしが10才の時、初めてタロットカードを手にして衝撃を受けた時やわ~と感慨深く感じます。

 

残念ながら子供時代に買いためていたマイバースディは訳あってタロットカードたちと共に母に捨てられて一冊も残っていません。

大人になって占いを生業としてみて、40年ほど前のマイバースディの執筆陣がいかに凄い占い師、占い研究家だったかと驚きます。

 

40年前の占いっ子だったわたくしの流れは

TV→本屋さん→大阪の老舗占い館「魔女の家」さん→タロットカード、タロットの本と出会う

→必死の独学→16才の時に初めてプロのタロットリーダ―、Somaさんに占ってもらう→Somaさんのレッスンを受ける→34才で占い館デビュー→49才で完全独立、自身のサロンで活動

となります。

 

Somaさんに出会ってから占い師デビューするまでいろんな仕事をしてきました。

占いのレッスンはしていたけれどまさか自分が占い師になるなんて夢にも思っていませんでした。

Somaさん、そして宏林先生を筆頭に出会った占い師さんたちが物凄くて特別なひとしか占い師になれないとずっと思っていました。

そう思うと人生て不思議です。想像もしてなかったことが現実になるのです。

そして今年で占い師一本を生業として18年目を迎えようとしています。

 

前置きが長くなりましたがここ数年占いにまつわることでおひとと話していて「それはどなたかに教えていただいたのですか?」と聞くと「YOU TUBEで観た」「Twitterで流れていた」「誰かのサイトに書いてあった」というお答えがほとんどです。

しかも出どころが明確でないうえに内容に疑問を感じることが多い。

あるいは独学でも気になることだけをネットから引っ張ってこられていてタロットカードに関してもマニアックなことをご存じなのに「大アルカナの14番のカードを出してください」と言うとわからない。

西洋占星術で「風の時代」は知ってはるけど「風の星座とそれらの星座に対応する惑星」をご存じない。

 

う~む。なんとも不可思議な状態。

おそらくこの傾向は占いだけでなく他のジャンルでも当てはまるのではないでしょうか。

膨大な情報があふれる現代、どんどんアップされる情報を消費し、忘れ、また新しい情報を求める。

それは受け取り手が自己判断の上で有効に取り入れることができればとても素晴らしいことだと思いますが、一方情報に惑わされたりもするだろうし真実かどうかの見極めが大切になってくると思います。

 

「真実」はひとつではないとは思いますが、少なくとも長い年月生き残っている物たち(本、、思想、芸術全般、そして占い)は触れていく意味があると思っています。

 

歴史のあるものと新しいもの、どちらも大切です。それは熟年者も若者もどちらも尊ぶべきだということに通じると思います。

「古き叡智を大切にしながらも未知の事柄を取り入れ改革していく」のが風の時代の在り様かと思います。