学校ではまだ頻繁にFAXを使用しており、自分も自宅でFAXを受信することもある。
ちなみに今の中学生はそうした状況を知っているのだろうか?
練習の際、FAXは知っているかと聞いたら、何と選手全員が知らないと答えた。
言葉すら聞いたことがないという。
要件を書いた紙をFAX機に入れて、相手のFAX機の番号を押すと、紙が吸い込まれていき、相手方の機械に印字されて出てくるものだと教えた。
全くピンときていないようだった。
そのくらい、若年層にとっては理解し難いものなのかもしれない。
確かに現代において、あえてFAXで通信する意味はない。
もっと早く簡単に書類をまとめて送れる方法はある。
ただ、印字されるという点で、形として証拠にはなる。訂正した時も、FAXで送るようにすればわかりやすい。
問題は、FAX機の近くにいないと対応できないことだ。SNSのように、いつでもどこでも受信、というわけにはいかない。
又、故障や通信の不具合の場合、対処に時間がかかる。
実はこの数日内でも、何校かに書面が届いていないという事案が発生していた。
確認したら通信の不具合らしい。
しかもそのFAX機は電話を兼ねており、110番通報などの緊急電話も使えないという。
笑い話にもならないような出来事だが、これが現実だ。
購入後30年近く経つうちのFAX機にも活躍してもらわねばならない。そもそも固定電話が鳴ること自体珍しいし、ましてやFAXとなれば、家族は不思議に思っているだろう。
2025年度中のFAX廃止は、遙か遠い目標になりそうだ