ここ半年の間、らしからぬ逆転負けがあった。


この日もまさにその展開だった。


相手の同学年棋士は、中盤でたっぷり時間を使い、終盤に力を発揮したが、これはまさに藤井の戦い方そのもの。



新タイトルホルダーは、将棋界の新しい波。勝率で圧倒されていた相手に、短期間で研究結果を出したのは凄い。



同時に、8ヶ月も全8冠を維持していた藤井も凄い。



羽生善治は、全7冠制覇に挑戦し失敗した後、保持していた6冠を全て防衛し、翌年再度挑戦して7冠制覇を遂げた。



藤井もさらにパワーアップして、そのチャンスをつかみ取って欲しい。