男子バレー、日本のあるミドルブロッカー選手のサーブ。
その選手はジャンプフローターを打つが、助走の際、ほんの僅かだが、左手で一度ボールを弾いて浮かせて助走している。
リズムを取るためなのだろうが、ルールブックにはこう記してある。
12.4サービスの実行
12.4.1ボールがトスされたか手から放たれた後、片方の手又は腕のいずれかの部分でヒットしなければならない。
12.4.2トスを上げるかボールを放つ動作は1回だけ許される。ボールをフロアでドリブルしても両手の中で動かしてもよい。
つまり一瞬でも手から離れたら、それはトスと見なされるのではないかということだ。
ルールブックにはトスの定義が書かれていないが、わざわざ「手から放たれた後…」と記してあるので、どんな場合でも手から離れたら打たなくてはならないことになる。
また「ボールを放つ動作は1回だけ許される」ということなので、一度手から離れたら、打たなくてはならないことになる。
ちなみに「両手の中で動かしてもよい」ので、両手でボールをこねたり回すのはOKだ。
しかし主審は反則を取っていない。ということは、反則ではないことになる。
つまりあれはトスではないし、手から離れていないとみなしていることになる。
あまり細かいことは気にしないということだろうか。あるいは自分の解釈が違っているのか。
今度、審判委員に尋ねてみよう。