1月13日に開幕したアジアカップが幕を閉じた。


長いようで短い1ヶ月だった。


東アジア、東南アジア、中東、中央アジアの各国とオセアニアの1カ国。



広大な地域を網羅するイベントである。



南米やヨーロッパも同じかもしれないが、その面積や歴史を鑑みれば、ある程度の偏りがある。


だがアジアは、言語圏も、人種も、あまりに広い。


そうした国々のサポーターが、それぞれの文化を背に、民族、宗教という独自色を出しながら応援していた。


衣装、国旗、手拍子、歌、ゴールパフォーマンス。


興味深かったし、勉強にもなり、何よりもその動きや表現を楽しむことができた。


試合もグループリーグから決勝まで、多種多様なサッカーを見ることができた。


勝敗の分かれ目はやはり守備である。


対人の強さもさることながら、マークやポジションの取り方で、上に行くチームと行かないチームの差が出ることを感じた。


この辺りは、所属チームのレベルが影響するとは思うが。


特にATが10分以上というのが普通だったこの大会、リードしているチームは、余計守備の時間が長かった。


ATの時間が長いのは守備陣にとっては厳しかっただろう。ATでのゴールも多かったが、あれだけ長いと劇的という言葉も相応しくない。


又、審判のジャッジに関しては、残念ながら甘さが感じられた。


まだひと昔前のようなジャッジがあった。だがこれはなかなか難しい問題である。プレーヤーと違い、審判の技術は、国のレベルに比例する。


ピッチコンディションは意外にも良くなかった。


見た目は綺麗に見えたが、芝が剥がれたり捲れたり、整備に課題を感じた。ボールの転がりもスローで見ると微かなイレギュラーがあった。


ワールドカップ開催国にしては、意外なコンディションだった。



ただ最後の花火は凄かった。


アラビアでの大会にふさわしい、豪華絢爛のフィナーレだった。


次回の場所はサウジアラビア。再びアラビア半島での開催だ。


4年後、再びこの雰囲気を味わえることを楽しみに待つ。