今年の全国高校ラグビー選手権は、桐蔭学園(神奈川)が優勝した。
ところで、高校ラグビーの過去10年を振り返ると、
東海大仰星(大阪)
東福岡(福岡)
大阪桐蔭(大阪)
桐蔭学園(神奈川)
の4校しか優勝していない。
都道府県別に言えば、たったの3府県である。
ラグビー部のある高校が限られているとは言え、特異な数字である。
ちなみに高校サッカーは7校(7県)、夏の高校野球では8校(6府県)だ。
ところが春高バレーも、近年似たような傾向になっている。男子6校(5都府県)、女子5校(5都府県)だ。
さらにバスケットボール(冬の選手権)にいたっては、男子5校(3県)、女子4校(4府県)である。
男子の3県は高校ラグビーに匹敵する。
高校ラグビーを掘り下げて、中学ラグビーの全国大会の結果を見ると、東海大仰星中が過去10回中4回優勝している。
しかも、大阪、京都、奈良、茨城の4府県のみで、近畿地方が圧倒(7回)しているのがわかる。
スポーツの地域性を表した数字と言える。
団体スポーツは、個人の力だけで栄誉を勝ち取ることは難しい。やはり有力選手が有力校に集中する傾向が見える。
だがスポーツは、トップレベルのものだけではない。
市民クラブや部活、地域団体として行うものもたくさんある。
それらはレベルに関係なく広まっている。
問題は、行政やスポーツに関わるメーカー、関連企業の考え方である。