全員でアップをした後は、それぞれ専門分野に分かれてのトレーニング。長距離陣はここから改めてジョギングを始める。



アップ代わりのジョギングである。この頃には既に半袖短パンだ。たっぷり汗もかいている。



いつも通り、ということで40分間のジョギングが始まる。アップで40分間走である。唖然としたがやるしかない。ペースはさほど速くないが、なにせ40分である。長い。しかもトラックを延々と回り続けるので、気晴らしになるものもない。



ひたすら上級生の背中を見ながら走り続ける。足音と息遣いしか聞こえない。ペースは上がりも下りもしない。しかし春休み中、全く走っていなかったので、いろいろな部分が悲鳴を上げ始めていた。まだかまだかと思いながら、何周走ったかも分からず、本能的に足を出しているだけ、



ストップとリーダーが言い、ようやく終わったかと安堵したら、そうではなかった。



逆回りという掛け声と共に、全員くるりと向きを変えて、今度は右回りに走り始めた。



40分間走とは、左回り40分、右回り40分の事だった。



とても現実の事とは思えず、それでも言われるがままに走り始めた。しかしもはや限界を超えていた。