FIFAワールドカップカタール大会の日本代表が発表された。
今回から登録人数が26人に増え、可能性に富んだメンバー選考が可能になっている。
多くのファンにとっての驚きは、原口が選ばれなかったことだろう。
代表常連の原口は、今年もコンスタントに呼ばれ、オール国内組で臨んだEー1選手権以外は、全て召集されていた。
ただアジア最終予選では、80分過ぎからの交代出場が多く、最後にスタメンで出場したチュニジア戦も、ハーフタイムに田中碧と交代している。
最終選考の意味合いだった9月の2度のテストマッチも、初戦のアメリカ戦では、1-0の86分からの出場だった。
攻撃型の選手としては、伊東、町野、堂安、三苫に次ぐ4番目の交代で、しかも残り4分になってからのクローザーのような送り出され方だった。
二戦目のエクアドル戦は、スタメンは総入れ替えとなり、0-0の拮抗した展開。途中から攻撃的な選手が投入されたが、上田、鎌田、相馬、伊東が出場し、原口の出番はなかった。
こうしてみると、アメリカ戦での原口と、エクアドル戦の相馬を比べての判断とも考えられる。ひょっとしたらアメリカ戦の時点で、原口のメンバー入りの可能性はかなり低くなっていたのかもしれない。
又、今年は、田中碧との交代が3回あった。田中と比較されたとも考えられる。
今年に入ってからの使われ方を見ると、全体的に中途半端な印象は否めない。原口の使い所に苦慮していたようだ。
さらに言えば今の指揮官は、足の速い選手を使う傾向にあり、浅野や上田、前田といった快速アタッカーの選出に押し出されたとも言える。
ただ原口は、大舞台を何度も経験している選手である。局面に応じた戦い方が出来、周囲の選手にアドバイスを送れる選手でもある。
最近はアタッカーのみならずサイドやボランチもこなすユーティリティな存在で、さまざまなシチュエーションで投入を計れる選手なだけに、意外でもあった。
メンバーを見ると、正ボランチのバックアップに不安が残る感じだが、ディフェンダー発表の中にボランチのできる選手が含まれているので、そちらで補うのだろう。
ただ、最終ラインも鉄板ではなく、キャプテンマークをつけるであろう選手のバックアップも含めて、かなり練られた構成になっている。
指揮官の言葉を借りれば「野心のエネルギーに期待して」選考したとのことだが、それはそれで正論である。
しかし最近のプレーぶりや身体能力、パスのスピード等、そうとは思えない選手もおり、この辺りは苦しんだ様子が窺える。当日の朝に正式決定したというのも頷ける。
最終的には、今年のブラジル戦、アメリカ戦、エクアドル戦が大きなポイントになったようだ。
日本代表は、カタールに一番乗りで本番に臨む。日本は合宿で強くなっていくチーム。JFAの、このかつてない計らいから、大会にかける強い熱意が伺える。
