『あの頃の誰か』

東野圭吾/光文社文庫

2011年1月20日第1刷


 

 

 

かつて雑誌等で発表されながら、書籍としては出版されなかった8つの作品を収めた短編集。出版されなかった理由は、それぞれバラバラで、それはあとがきに記されている。

 

 

 

 

 

 

掲載していた出版社が倒産し、宙ぶらりんになってしまったもの。最後に出した短編集に間に合わず、行き場を失っていたもの。ある長編小説の原型となったもの。出版社の企画に合わせて書いてしまったもの。短編を書き上げたものの気に入らず、急遽徹夜して書き上げたもの。自分で全く気に入らなかった作品。

 

 

 

 

 

 

ほぼ全作品、いわくつき、否定的見解のもの。著者の言葉を借りれば「わけあり物件」。

 

 

 

 

 

 

だが、こんな作品集が発行できるだけの知名度と実力があるとも言える。

 

 

 

 

 

 

ただし本書は、最初から文庫として発行されており、単行本ではためらいがあったという事だろうか。