『日曜の夜は出たくない』
倉知淳/東京創元社
1995年6月10日第2版
九つの短編集である。
毎週日曜日に人が襲われる事件が続き、自分の恋人が犯人ではないかと疑い始めるタイトル作ほか、転落事故の状況から真上から落ちたとは考えられず、どのようにダメージを負ったかを考える「空中散歩者の最期」、子供と老人の交流と顛末を描いた「約束」など。
最後の2編では、それまでの何のつながりもない7つの短編に盛り込まれた、著者独特の仕掛けを明かしている。
ミステリーのトリックにはさまざまなアイデアがある。そのアイデアの幅をどこまで広げられるのかを問いかけている作品である。
本名の倉知淳としてのデビュー作。
1994年1月25日第1版
