『どんどん橋、落ちた』
綾辻行人/講談社
1999年10月9日第1刷
5つの短編集。
各編で起きる出来事に関して、読者に直接的、間接的に真相の解明を呼び掛けている。
解答は考察の域を超えていたり、叙述上の死角を反映したようなもの。
犯人当て小説と同時に、クイズ小説でもある。
「新本格推理小説」の旗振り役的だった著者だが、これは「笑い「」でも「ユーモア」でもなく、狙ったのは完全に「ナンセンスさ」。
「館シリーズ」の評価を逆手に取って意外性を打ち出した、ライト感覚のエンタメ作品である。
ちなみに「新本格推理小説」の宣伝コピーは、著者のデビュー作から始まったという。
初出1992年9月~1999年9月『メフィスト』ほか
