国際サッカー連盟(FIFA)が創立したのは1904年。
当初の加盟国は、フランス、ベルギー、スイス、デンマーク、スペイン、オランダ、スウェーデンの7ヵ国である。
国際バレーボール連盟(FIVB)の創設は1947年だ。
FIFA設立から43年後の事。
このFIVB結成総会に参加したのは、ポーランド、フランス、イタリア、ベルギー、オランダ、ルーマニア、チェコスロバキア、ハンガリー、ポルトガル、ユーゴスラビア、アメリカ、ブラジル、ウルグアイ、エジプトの14ヵ国だ。
この総会をもって「設立」とするならば、FIVB設立時の加盟国はこの14か国である。
興味深いのは、FIFAもFIVBも、初代会長がフランス人だという事。
FIFAはロベール・ゲラン。
FIVBはポール・リボウ。
さらに「FIFA」は、フランス語の国際サッカー連盟「Fédération Internationale de Football Association」の略だ。
「FIVB」も同様である(国際バレーボール連盟「Fédération Internationale de Volley-Ball」)。
又、近代オリンピックを提唱したピエール・ド・クーベルタンもフランス人である。
このあたりは、フランスが地理的にヨーロッパの真ん中で、それまで多くの国家間、民族間の争いに加わり、時には巻き込まれ、時には仲介者となって、和睦や妥協を繰り返してきた歴史に起因するのではないかとも考えられる(''Д'')。。。
FIVBの設立時に、イタリアが加盟しているのも興味深い。
1947年と言えば、第二次大戦が終わってまだ2年。イタリアは、日本、ドイツと共にいわゆる枢軸国側であり、国際社会では難しい立場だった筈。
実際、1948年のロンドンオリンピックでは、日本とドイツには招待状が届かなかった。
しかしイタリアには届いている。
これはイタリアが大戦のさ中に降伏し、連合国側に立って再参戦したからという理由だった。
FIVBへの加盟が可能だったのもそうした背景が考えられる。
又、ウルグアイの名があるのも面白い。
ウルグアイはスペインの植民地だったが、フランス移民も多い。
その影響からか、サッカーの第1回ワールドカップの開催地もウルグアイだった。当時ウルグアイがオリンピックのサッカーを2連覇していたこともあるが、時の第三代FIFA会長もフランス人のジュール・リメだった。
フランスとウルグアイの関係性が伺い知れる。
スポーツも、歴史から俯瞰すると、違った側面が見えてくる(''ω'')ノ。