とかく、この手の題名には弱い。
「体育館の殺人」 青崎有吾/創元推理文庫

ある高校の体育館で男子生徒が殺された。放課後のことである。
事件当時は体育館の出入り口は施錠されており、いわゆる「密室」状態だった。犯人はどうやって犯行を遂げ、どのように出ていったのか。
警察から嫌疑をかけられた女子卓球部の部長の潔白を信じる部員の柚乃は、事件の真相解明をある生徒に依頼する。その生徒とは、学校に無断で住んでいる(!)成績抜群かつアニメオタクの2年生の裏染天馬。
事件が起き、謎が提示され、解決のための材料が読者に提示される。途中で「読者への挑戦」なる章を設けて、推理を誘引させる。
最後は探偵役の生徒が、関係者全員を集めて推理を披露し、犯人を当てる。
久しぶりに推理も楽しめた。
ミステリージャンルの本はかなり読んだ。中でも推理小説は片っ端から読んでいた。単行本もかなりの数に及んだ。
探偵ものでも警察ものでもどちらでも良かった。要は最後にきっちり解決されれば、それでいいのだ。
それが推理小説の醍醐味だ。
正義が悪を倒す。なんとなくウルトラマンシリーズに似ている(そうか?)
著者は、この作品を大学在学時の2012年に発表し、鮎川哲也賞(=推理長編の文学賞賞)を受賞している。