羽生結弦選手へ
ご入籍おめでとうございます。
そして、これからも素晴らしいスケートを私たちに届けてくださる決意を表明して下さり本当にありがとうございました。
パートナーの存在を得て、羽生さんがどんどん幸せになり、その幸せをスケートを通して、私たちにもまた伝えて下さることを信じています。
羽生さんとパートナーの方の幸せを願っています。
現在進行形でこれからも応援させて下さい。見続けさせて下さい。羽生さんの演技を、作品を、次はどんな形で見せて下さるのか、ずっとわくわくしながら「見たい」と思っています。
こんな小さな応援が、羽生さんの次なる一歩にとって、わずかながらでも力になるのなら、これほど嬉しいことはありません。
上は、入籍のお知らせ(2023年8月4日夜11:11)から5日経って、やっと落ち着いた今の、偽らざる、正直な気持ちです。
8月4日は早めに寝てしまい、8月5日午前1時頃寝ぼけながら起きて来てパソコンを開いたところ、ゆづ友さんからのLINEに「羽生くん結婚で😱」の文字が。
公式Twitterにすぐ飛ぶと、確かに「入籍」の文字が。😱
いつも応援してくださっている皆様へ pic.twitter.com/mP8r36WY65
— 羽生結弦official_Staff 公式 (@YUZURUofficial_) August 4, 2023
入籍って結婚のことなの? もしかして違うんじゃないの? と国語辞典を調べてしまいました。
【入籍】
結婚した相手や養子に迎えた人が公的にその家族を構成する一員と認められるように法律上正式に手続をすること。(新明解国語辞典 第七版)
結婚して、法律上正式な手続を取った。ダメ押しされてしまった。
いや、誰かを養子に取ったのかも。プーさんとか😂。
ひとしきりパニックになった後、まず思ったのは、
「いつの間に」
「だってそんな気配、まったく無かったのに」
「あの、目の回るような忙しさの中、どうやって、お相手を見つけて、愛をはぐくみ、プロポーズし、羽生結弦の妻になることを納得させたのか」
「よくやったなあ」
「すごい」
その晩は、結局4時頃まで興奮して寝られませんでした。
私は、羽生さんがよい伴侶を得られるといいなと、ずっと思ってました。
ただ、これだけ人気が沸騰してしまうと、伴侶となる人も大変だし、プロポーズしても恐れをなして承諾してもらえないんじゃないか、などと余計な心配してました。
なので、今回のお知らせは、とっても歓迎すべきことだったのです。
なのに。
翌朝、おめでとうメッセージを書こう、と思っても、その気になれない。
なんか、しゅーっと気持ちが萎んでいる感じ。何もする気になれない。
もう一度、羽生さんのツイートを読んでメッセージを考えよう、と読みに行って、びっくりしたのは、「入籍」という文字を見て、心に痛みを感じたこと。見たくないと思ってしまったこと。
私は、今までのように羽生さんを応援出来なくなるのだろうか?
なぜ?
何が心にひっかかってるの?
このざわざわは何なのか。
自分に問うて行きました。
A: 混乱している私
B: 聞き手の私
A
今まで、羽生さんの演技と言葉を自分なりに大事にし、羽生さんの言葉や表情、行動から羽生さんの思考に辿り着こうとしていた。羽生さんを理解しようとしていた。でも、
僕には理解者である妻ができたから、そういう応援は、もういらない、と言われた気がした。拒絶されたように感じた。
B
「入籍」という文字からそう感じたのね。
でも、羽生さんはそういう応援を拒絶しているのかな。
「皆様からのたくさんの応援や期待、そして視線から計り知れないほどの大きな力をいただいてきました。本当にありがとうございます。」って書いているよ。
ありがとうございます、だよ、過去形じゃないよ。その前の文は多分現在完了進行形。
どんな応援がよくて、どんな応援は嫌だなんて何も言ってない。
「今後の人生も、応援してくださっている皆様と、スケートとともに、全力で、前へと、生きていきます」って。
「これからも、どうかよろしくお願いします」って。
A
「スケートの音楽として、こんな曲はどうですか」なんていう手紙も、もう書かない方がいいのかも。奥さん、嫌がるかも😡。
B
すねてるのね(笑)。
Aはちょっと考えて、今までのように、これからも、羽生さんを理解したいと思ってもいいのかもしれない、と思い、少し、元気になる。
Aは、過去の動画や写真を見て、変わらず心がときめき、うっとりすることに安心する。
A
「春よ、来い」のこの写真は本当に可愛らしいし、桜の精みたい。
でもこんな羽生さんはもう見られないかもね。すごく、寂しい。
B
どうして?
A
だって、人間の男性になってしまった。もう天使でも、自然の精でも、妖精でも、芸術の化身でもなくなってしまった。
B
「入籍」で、魔法が解けるわけ? それは物語の設定でしょ。
この一年に作られた『あの夏へ』も、『IF』も、『いつか終わる夢』も、今までより一層雑味のない、研ぎ澄まされた表現になっていると思わない? これらの作品が出来た時に、パートナーがそばにいなかったとは思わないよ。パートナーの存在によって、羽生さんの特徴がますます磨かれてきていると思う方が自然だと思う。
A
そうだね。彼女はずっとそばにいたのかもしれないね。
それなら、ここで羽生さんのスケート、表現に、急な変化があると心配する必要はないのかも。
私は、「入籍」の衝撃が強すぎて、パートナーの方が今回ぱっと現れたかのような錯覚をしてしまいました。以下のような感じで(時代劇風)。
羽生父「ゆづのすけ。そなたも出仕して一年、わしもこの度無事隠居がかなった。丑三つ時のそなたの護送も身体に堪えるようになった。ついては、嫁を娶って身を固めたらどうだ。そろそろ母上をわしに返してはくれぬか」
ゆづのすけ「父上、承知いたしました。ながらく申し訳ありませんでした」
でも、羽生家のご両親の(私が推測する)お人柄からは、ご自分達の利になるよう、羽生さんの人生設計に口を出すとはどうも考えにくかった。
だから、上のような状況はなかったろうと今は思ってます。
そして、私が驚き、あわてふためいていた一方で、私の姉が、LINEで
「やっぱりそうだったのね」と。
私が「どういうことだ、どこでそう思った」と追究すると、
「何かの情報を見て、というわけではないの。
プロになってからの羽生君の落ち着き、和らぎ、自分を開く勇気などを感じるたびに、一人ではないんじゃないかな、と、推測することがありました。」
さすが我が姉。
他にも、色々な方の考えを参考にさせていただいて、よく考えるうちに、私も、そうなのかなと思うように。もちろん、全て推測にすぎませんが。
プロ転向の決意表明時には、すでにその方はいらしたのかなと。
スポーツ報知の高木さんの2023.8.10地獄のインタビューの中で、羽生さんが語った「自分の大切にする選択」の意味。
高木さんの「深読み」は多分当たっていたのではないでしょうか。
2022.7.19のニュースゼロでの有働さんとのやりとり
有働「よく弱音を吐かずに頑張り続けてこられますね」
羽生「弱音は吐くべきところで吐くんで」
有働「弱音を吐けるところがあると聞いて安心しました」
羽生「あははははっ」(嬉しそうな顔)
2022.12. 25の「サンドイッチマンのネンイチ」では、(収録はもっと前)
結婚観を聞かれて、
「スケートに役に立つような、スケートに対してもっと熱が出るような、そういう結婚とか恋愛とかがいいなと思いますね。」
その部分を見直して見ると、
「僕はそういう恋愛をしていますが何か?」
という開き直り感と落ち着きを感じてしまって、ニマニマしてしまった。
何と言っても、20の時に、
「僕は結婚したいです。25か・・・26で」
と仰ってた羽生さん。オリンピック2連覇すら、目標通りに達成してきた方が、結婚だけは設計どおりに行かなかったかーと、27歳になられた時に思ったものです。
北京オリンピック前の全日本の頃。2021.12.07
あの頃、コロナ禍でしたしね。コロナ禍でなかったら、結婚してらしたのかも。
あと、深い読みだなーと思ったのは、えのきさんの「羽生結弦を地味に語ってみる」ブログの「GIFTにおける一人/独りについて」の中で、
それにしても今回なぜここまでGIFTで「一人/独り」についてかなり掘り下げてある意味赤裸々に語ったのかということが気になってはいた。けど、入籍報告で「ああ、だからなのか」と思ったところもある。もっとも、入籍に至るまでの経緯がまったくわからないので推測でしかないのだが、もしこのGIFTを作った段階で、入籍に至る関係性がすでに構築されていたとすれば、だからこそ、これだけ「一人/独り」を掘り下げられたのかな、と。命綱を握って待っていてくれる人がいれば深海まで潜れるみたいな話。
(太字強調はestherによる)
8月12日と26日に放送される「おげんさんのサブスク堂」のことを94歳の叔母に電話で伝えた。叔母は星野源も松重豊も知っていて、羽生さんがゲストで出るというと「楽しみだわ」と。そして唐突に、
「ゆづる、結婚したねえ。お相手は誰なのかしら。どうして教えてくれないのかしら」
いろいろ、マスコミとか、熱狂的なファンが大変なんだと思う、これからもスケート頑張りますって言ってくれてるよ、と言うと、
「でも、なんだか寂しいわ。2人におめでとうって言いたいのに」と、正直な感想をもらしてくれた。
そのことを夫に言うと、「94歳も羽生に恋をしてるんだな」と。そうかもしれない。多分、私も。そしてこれからも。
「みんな羽生に恋してる」のだ。
ちなみに、冒頭の、私からのおめでとうメッセージをメンシプに書き込んで一分しないうちに、👍(いいね)マークに「1」が現れて、びっくり。
これは、誰かが言っていたように、羽生さんが「読んだよ」って言ってくれたと思っておこう、と幸せな気持ちになったのでした。
なんか、とりとめもなくなってしまったけど、おしまい。