ジョニーが前半の演技を練習着で行った。あの緑色のギンギララメスカートとジョニーのスピンがよく合っていたので、私はちょっと残念だった。多分衣装に不具合が生じたのだろうと思った。確か昨年のFaOIで、ジョニーは衣装に不具合が生じて、装い方を変更していたように記憶している。

だから、羽生くんが直径1mもあろうかというバラの花束を抱えて現れた時、「あら、スカートがブーケになったのね」と思ったのだ。

ジョニーは「ありのままの自分で演技したかった」などとコメントしていたようだが、

私は勝手に、衣装→花束ブーケ説で納得している。

 

『グラマラス・スカイ』では、羽生さんは中島美嘉さんを盛り立てているんだなと感じた。『if』ではISSAさんとKIMIさんと真っ向から渡り合って、競演することで、新しい世界を作っている感じがしたが、『グラマラススカイ』ではNANAと中島美嘉の世界観に敬意を表して、そこに華を添えた、という風に感じた。

 

中島美嘉さんの歌は私的には今回も「んーーー???」だったが、ツイッターでそのことが言及される様子もなく、私の感じ方がおかしいのかと思いながらブログをいくつか読んだら、結構辛口の評もあり、かつ耳の病気らしいということを聞き及んだ。

検索すると、突発性難聴(両側耳管開放症)で一時期活動を休んでいたとか。

この記事は、中島美嘉さんの歌が大好きだった人が2018年に書いたもの。

中島美嘉さんは2021年に「音程を外したのがわかる程度に聴力が復活した」と活動復活されたとのことなので、今は2018年よりはよくなっているのだと思う。

音楽家で耳を悪くされる方は多いように思う。すぐ思いつくだけでも、ベートーヴェン、スメタナ、ガブリエル・フォーレ。その辛さは計り知れない。そして正常な聴力を失ってもなお、素晴らしい作品を生み出したことに畏敬の念を覚える。


ともあれ、上の記事で、中島美嘉さんの以前の歌にとても興味を覚え、Youtubeで『雪の華』を聴いてみた。

 

 

これは素晴らしい。何という世界、繊細で、優しくて、暖かくて。

舞依ちゃんの時に、Toshlさんが歌ったらいいのにと、心の中で思ってしまったことを申し訳なく思った。Toshlさんが『雪の華』をカバーしているアルバムを持っているのだが、これはToshlさんの負けだと思った。

 

中島さんのファンの方達、中島さんの世界を知っている人たちは、FaOIでの中島さんの歌を聴きながら、記憶の中の彼女の歌を一緒に聴いていたのかなと思った。

 

 

フィナーレでは「ジョニーを心を込めて送り出したい」という羽生さんの気持ちが満たされたならよかったと思う。

 

でも私が泣いた(思わず涙が目から吹き出た)のは、羽生さんがOtonalを滑り出したとき。感極まってしまった。振りが違うなと思ったら、羽生さんのOtonalの 振付けではなく、ジョニーの演じたOtonalの 振付けだったらしい。羽生さんの腕の動きが、ここ数年の羽生さんの腕の動かし方ではなくて、パタパタしていて、ジョニーの演技を憧れの眼差しで見つめていた少年の頃(それこそ9歳〜10歳)に戻ってしまったのかなと少し可笑しかった。

 

ジョニーはもう少し体型をキープして頑張って欲しかった。若い頃のジョニーは、Otonalの演技など観ると、本当に美しい。神秘的ですらある。