何回も『if』を観ている。感じたことを少しだけ。

一人になれる時間を探しての視聴なので、そんなに回数は多くないのだけれど。

 

観るたびに、胸がしめつけられるようになる。

そして、曲への理解が深まるにつれ、羽生さんの演技の濃厚さを実感する。

最初、歌詞が聞き取れず、「ばかな子供は夕暮れの」と歌っているのかと思い、子供時代を振り返る歌なのか? と勘違い。ネットで歌詞を探してじっくり読んだ。切ない恋の歌だった。「ばかな子供」ではなく→「高鳴る鼓動」でした。IFの歌詞

歌詞が少し頭に入って観ると、さらに感慨が深まった。

歌詞の全容を知る前も、「シンクする」「スウィングする」「リンクする」「ウィンクする」の部分の振り付けにうっとりしたし、切なさは切々と伝わってはいたのだが。

切ない、叶わない、諦めなくてならない恋情が、こんなにも激しく、如実に振り付けされているのかと驚いた。自分を痛めつけてしまいそうになるくらい身もだえする、ほど苦しい。楽しかった出会いの時を振り返る時の慕わしさ。

 

きっと、会場にいらしたDA PUMPのファンの方は、一字一句歌詞が頭に入っていたのだと思うが、その上でこの演技を観たら、感激しただろうなあと思う。歌詞の一語一語が演技となって立ち現れてくるのだから。今回、DA PUMP/ISSAさんのファンの方達からの、絶賛のコメントをずいぶん目にしたので、そういうことだったのかなと思った。

 

歌詞の可視化であり、歌の真髄の可視化であり、メロディや歌声と直角に交差しての空間の創造であり、リズムとの同期であり、とにかく、とんでもない演技だと思いました。

 

『レゾン』と並ぶ、コラボの傑作と思います。