もう二週間も経ってしまった。でもまだ私はスケカナの喜びの余韻に浸っている。
覚えていることを中心に。
ショート第2グループ(10月26日(土)10:28?〜)
ちょうど主人に10時から11時まで来客があり、一人になれたので、いそいそとライストに向かう。
公式練習のライストを開いてみたが見られないので、パニックになる(当たり前だ。この時点で既にかなり寝不足で失敗ばかりしている)。
それから、何とかISUのYoutubeを開けスイスの串で見ることができた。
6分間練習中盤での、選手一人一人の紹介の時、名前をコールされると、Otonal冒頭のジャンプに向けてのイナバウアー(上体を反らさず、右腕を上げ左手を右手首に添える形)からくるくる回って美しい4回転サルコー。何てかっこいいの! 歓声すごい。
ショート本番
プルキネンくんが、自分の高得点に驚き喜び、顎が外れたままになってかわいかった。へー、こんな可愛い男の子なんだ、と思う。いかつい青年かと思っていたので。
プルキネン君の得点を待っている間に、羽生くんは多分4回転を2回跳んだ。4Tと4S。びっくりした。
昔は、軸の確認のために3Loを跳んでいたと聞く。2015グランプリファイナルのハビの高得点に沸いている会場で「俺の番だぞ。今から俺が滑るんだぞ!」と3Aを跳んだことは、後で修造さんとのインタビューで聞いた。
いつから演技前の1分くらいの間に4回転を跳ぶようになったの?
しかも2本。疲れてしまわないかしら。。。(心配して身もだえする私)
でもその後、リンク端から中央に出て行くとき、プーの顔を見ないで、プーの顔をくしゃっと触った。それで私は安心した。2019Worldの時は、プーの顔を覗き込みながら触れていて、その様子が何だか心許なげで不安になったので。
Otonalの演技は、素晴らしかった。
この動画はカナダのTSN放送。トレイシーママの解説。前振りも沢山。演技開始は6:10。
ただ、初日の公式練習での4S、3Aが、神様のジャンプみたいだったのに対して、本番の4S、3Aは「人間のできる最高のジャンプ」みたいだった。
ツイズルサンドの3Aも見事だった。
プロトコル。3AのGOEがJ4除いてオール5なのを見て「ざまあっ」と叫んだことを白状します。見て惚れ惚れするプロトコルでした。J4のPCSを見て「何よこれ」と罵ったことも白状します。
有効なGOE素点の平均が3.86だったことにもまあ満足。もっと高くてもいいと思うけど。
ステップがレベル3だったことについては、テクニカルパネルに対して土曜の夜まで不信感を抱いた。夜のテレ朝の放送で、織田くんが見事に説明してくれたので納得。
オータムクラシック以来、何かあるとまずテクニカルパネルやジャッジに疑いの目を向けてしまうようになってしまったのはいたしかたない。
演技の中で心惹かれた部分。
主旋律始まって3小節目のミ♭の音で、けだるげに前に出している両腕をくっと右に投げ捨てるように動かすところ(動画6:47)。自分が大切にしていたものを突然奪われ、途方に暮れるような。
3Aを降りてからツイズルに入る瞬間。少しも流れがとぎれず、つながっていく。
シットスピンに入る前のイリュージョンの鋭さ。
ステップに入る前のエネルギーを溜め込んで爆発させるところ。ここの観客の歓声も演技の一部になっている。すごい好き。その歓声に身体を委ね、踊り狂う。
最後のポーズの後、すぐに衣装の左脇を確かめ始めるところもなんだか好き。最初見たときは「おいおい」と思ったけれど。かわいい。
ステップではスロー再生の11:03当たりで失敗したらしい。本人は分かってて笑ってるし、トレーシーママにはお見通し。後でお小言を言わなくてはと厳しい。
これについては、モモ博士の「覚え書きあれこれ」で教えていただいた。
キスクラで、羽生くんは絶対ピアノを弾く真似をしていると思う(11:40)。Otonalはピアノ、Originはヴァイオリン。お茶目な人。ピアノもヴァイオリンも弾きたいのよね。
オーサーもジスランも本当に満足げ。
109.60。素晴らしい得点。でもまだ、4T+3T、ステップシークェンス、伸びしろがある。楽しみ。さあ、明日はフリーだ。