羽生くんがゆずの『幾重』で滑るという情報が入って、予習のつもりで楽曲を何度か聴いた。でも、やはり私のJ-POP感性ではあまりよく分からず、すーっと頭の中を通り過ぎて行ってしまう。ひっかからない、残らない。どうしよう、羽生選手の『幾重』の演技にも、心が動かなかったら悲しいな、と思った。。
昨日2026年6月11日、NHK oneで見ることができた。仙台放送局特設サイトでも見せていただいた。
演技が始まったとたん、楽曲が脳に突き刺さってきた。
びっくりした。このことがまずは一番ショックだった。
羽生選手は、楽曲を可視化する、ということはよく言われてきたが、歌詞の意味もこちらの頭にぶち込んで来る。
歌詞や詩は、日本語であれば、日本人にすんなり伝わるか、といえばそんなことはないと思う。歌詞の持つ背景、雰囲気、波長を理解することが必要なのだろう。
羽生くんの佇まい、動き、在り方などが、私にそれらを気づかせてくれたのだと思う。
そうして、初めて『幾重』という楽曲が私の中に流れ出した。
羽生選手の一つ一つの足さばき、腕の表現が、柔らかく、優しく、音と言葉を表現していく。寂しさ、後悔、が伝わって来る。
美しい前転と座ったポーズの後のリズミカルな、小刻みに跳ぶようなステップ、明るい前向きな眼差しを感じる。
ジャンプに次ぐジャンプ、が幾重にも美しく繋がれていく。
こんな美しいドーナツスピンがあるのか,と思う。
ビールマンスピンまで。
後ろに滑って行くスパイラルは、意味深いなと思った。
そして、最後の歌詞が終わってからの静かな音のきらめき、これは原摩利彦さんの音だろうか、丁寧に、丁寧に、最後まで音を表現している。黄色の光の中、跪いている羽生くんの隣にkakuくんがいるのではないかとふと錯覚してしまった。
心が洗われる、澄み切った気持ちになれそうな、そんな演技でした。
瑠璃茉莉さんのブログに、S-Styleさん情報や、Siennaさんの感想ツイート、要素解説をしているakosaさんのツイートが載せてあるので引用させていただきます。
Deep Edge Plusで無料公開されている羽生さんのインタビュー2本
追記
kaerukaeruさんのプログラム考察
幾重 技術構成メモ
— Kaeru Kaeru (@KaeruKaeru2020) June 13, 2026
(不確定要素あります。諸説ありますが、こんな感じで見てました。どうでしょう?) pic.twitter.com/pyqWqWS3If
幾重 【1番の「とめどなく」から3T~2Fタノの流れ】
— Kaeru Kaeru (@KaeruKaeru2020) June 17, 2026
シンプルに美しいな、
と見てしまう
3Tが表現するピークに向かって、頭に休止符の止めが入った「とめどなく」の歌声に、ふんわり飛び出す1回転と、(トウループへの定番の入り方である)LFOスリーの踏み込みとターンが、一つ一つの音をたっぷり→
はらんでいくようで素晴らしくハマる
— Kaeru Kaeru (@KaeruKaeru2020) June 17, 2026
「涙 nA/mi/da」の口を開く開放的なAの音で大きな3Tを跳んで、その余韻のようにaの音でホップしてるのも素敵
「流れて na/ga/re/tE」のEの音は口の開きが控えめになり音程も下がるので、ジャンプがここでは緩く2回転になってるのも音に合ってて心地良かった→
2回転だからタノで見せる衣装袖の靡き方も綺麗なのかも
— Kaeru Kaeru (@KaeruKaeru2020) June 17, 2026
【2番3T~2F、3S~3Lo】
ここの「とめどなく」の(言い方が正しいのか分からないけど)拍の取り方が1番と違うので、3Tへ向かうトランジションもRBOスリーモホークにチェンジ
→
「まるで ma/ru/dE」の開きの狭いEの音は「涙」のAの発声に比べて硬質なので、サルコウジャンプのエッジ音が重なるのはすごくいいなとか、
— Kaeru Kaeru (@KaeruKaeru2020) June 17, 2026
「重ねた」の最後の「た」は音程が高くて、軽く明るく上っていく感じが、幅より高さの出せるループジャンプという表現だったのかなと思ったりしました



