ある日息子が帰宅後話してくれた。

「なんか、授業中にね、知らない子が入って来て。多分1年生か2年生なんだけど。みんなびっくりしたよ」 

「へぇ」

「多分いつも暴れたり泣いたりしてる子だと思う」

「あの子かな、お母さんが前にあなたを送った時先生2人に身体を抑えられて蹴ったり暴れたりしていた?」 

「多分そう。でね、入ってきて、黒板の前に立ってニコニコしてたんだ。そしたら、先生が、『こんにちは、いらっしゃい、お名前教えて?』って言ったら、その子、上履きを脱いで名前のところを見せたんだよ。みんなオオウケした。」

「へぇ」

「そのあと、先生が、はい、ありがとう、じゃ戻ろうかって言って送っていった」


授業中ふらふらし、他学年のクラスに入り授業妨害をしました。大変問題です!

と言うのは簡単。でもそこをニコニコ受け入れて、名前を名乗らせて穏やかに戻す対応は誰でもできるものではないと思う。


その翌週、息子発熱で学校を休んだ。と言っても38度ちょい。食欲がなくなり、あーまたかと思ったら発熱によるもので少しホッとした。他にも休みの子がいるのでオンラインで授業を受けた。


25分休みは縦割りで遊ぶ日。何かトラブルがあったようだった。帰りの会で先生が言った。

「先生、みんなに謝らなくてはいけないことがあります。今日の縦割りでみなさんが下級生をうまくフォロー出来なかったことを注意しましたが、あなたたちは下級生の頃、コロナで縦割り遊びはなかったんです。だから上の子たちから接してもらえてなくてそういう経験がないんです。だから今縦割りで小さい子たちへの対応が分からなくて当然なんです。ごめんね、先生そのことを忘れていました。これから少しずつ関わり方を学んでいこうね」


大人だって間違える、勘違いもする、教師でも間違える。その時に子供にきちんと謝罪する。

当たり前だけど出来る人は多くない。


こんな2つの出来事からも、今の担任の先生の優しさや、思いやり、子どもの気持ちを考えた対応などにつくづく感動してしまう。

こんな先生が全国にいたら、心を病む子は減るだろうなと思う。と同時に多感な小学校時代、良い先生と出会えることがとても大切だと感じた。