年末に向けて緩やかに回復していった息子。食事も相変わらず双六などをしながらダラダラとだったけれどほぼ大人と同じ一人前を食べられるようになっていた。
年末に大きなイベントが控えていた。習い事の発表会なのだけどこれが結構な大規模なもの。特殊なことなので書けないけれどたくさんのお客さんが来てたくさんの仲間と発表する。
そこに向けて息子は体力をつけたいと自分で言っていた。楽しみだなぁと毎日のように口にするように。
2年生の時の担任の先生(今年も同じ大好きな先生)も来てくださることになり、さらに1年生の時の担任の先生(今は他校に異動してしまった)も一緒に来てくださるというのもかなりの追い風になったよう。
元々好きではなかったオムライスなどもパクパク食べられるようになり、外食もできるようになった。
給食は養護の先生と話して、私が行く時間を徐々に短縮しようということに。
10分遅れくらいから始めて30分遅れくらいまでにした。6割は食べられていて、私が到着してからもう少し頑張って最終的には8割で終わる、そんな感じ。
普通盛りにしてもらっていたので、まぁ合格という感じ。
12月の給食最終週、「お母さん、あと3日で給食終わるから、来なくていいよ。保健の先生と食べるから」と言われた。
おお!ついに!と喜びたかったけどそこは抑えて「そうする?また一緒が良ければ言ってね」とさり気なく返した。
そして速攻で友達とランチの約束をした。
7月下旬から私のランチなんて考える余裕もなく、給食に立ち会って匂いを堪能して、帰宅して夕飯の支度しながらつまんで終わり。そんな感じだった。
友達は良かったね!もう治ったも同然だね!ランチで乾杯しよ!と言ってくれた。
3日間、8割食べられたという息子。
体重も増えて、笑顔も増えて、年末に向けてやる気も出てきて、あーこのまま5ヶ月間の摂食障害との戦いも終わるかなぁと思っていた。
まさかその後、もっと深い底を味わうことになるとは思ってもいなかった。