食べられない息子。すぐにお腹いっぱいという息子。でも果物とサラダはよく食べられた。
元々サラダ大好き。トマト、レタス、水菜、玉ねぎ、にんじん、生野菜はカロリーが少ないのでドレッシングを多めにかけたりクルトンを乗せたり、少しでもカロリーを上げようと工夫した。
と同時に小鉢をたくさん作るようにした。
漬物も好きなので、きゅうりの塩昆布和えでごま油を使ったり、タコとトマトときゅうりのマリネでオリーブオイルを使ったり、キャロットラペ、レンコンのたらこ和えなど、3品くらいは小鉢を用意した。
お米は80グラムくらいしか食べられなかったけれど小鉢は食べられた。
そんなある日
「ねぇ、お母さん、あと何年か後にお弁当屋さんやらない?僕も手伝うからさ」
「え?お弁当屋?」
「お母さんのこう言う小鉢美味しいからさ、メインを決めて日替わりにして、小鉢は選べるっていうのはどお?」
「あら、それ面白そうだねぇ」
「メニュー考えよう!」
そこから紙と鉛筆を出して書き始める息子。月曜日のメインは何にしようかなぁと、食べられないのに食べることを考えていることに驚いた。
そこで提案。
「今夜一緒に作ってみる?」
「うん!」
元々あまり好きではないカレー。でも初心者にはカレーだろと思って聞いてみると、
「ハヤシライスなら」と。
包丁を使わせたことはあったけれど本格的に切らせたことはなかったが、今回はしっかり全部切らせてみた。
2時間近くかかって小鉢3品とハヤシライスが完成。
「美味しい!」とパクパク食べた。一人前を完食!
きっと食べられない自分を忘れていた感じ。
よし、これで行こう!
翌日から一品は担当してもらった。味噌汁が多かったけれど、時間がない時はトマトのカプレーゼなど簡単なものをお願いした。
パクパク味見をし、味見で一人前食べられそうな時は食べさせた。
行儀もマナーもどうでも良かった。
夫は単身赴任中。
計量スプーンで食べちゃったっていい。キッチンで一品なくなっちゃってもいい。
とにかく食べるって楽しいことを思い出してもらえたら。
そんな毎日だった。