懇談会があった。教室に入った瞬間、温かい空気に満ちていた。メダカの水槽が置かれ、壁には写真がたくさん飾られていた。

きれいなノートコーナーには息子の漢字ドリルが貼られていた。

先生の挨拶は趣味や好きなもの、クラスの様子(全て褒めることばかり)と本当にこの学年の子が好きで可愛い!そんな話だった。

コロナ禍でずっと前に向いた座席での懇談会だったが今回からはコの字になった。

私の位置は1番はじっこ。

終わる間際小声で「この後少しお話し出来ますか?」と声をかけてくださった。声をかけやすい位置にしてくれたのだろうと思った。

終わってから何人ものお母さんたちが先生の前に列を成していた。友達出来てますか?アレルギーがあって。 そんな話をしているようだった。

誰もいなくなると、教室のドアを閉めてくださり向かい合って話をした。

「早くお会いしたかったんです。お手紙ありがとうございました。本当に大変でしたね。○君もお母様も辛かったですよね。3年生の辛い思い出を今年楽しい思い出で塗り替えましょうね!」と言ってくれた。

それから前担任の話を少しだけした。

途中から先生はハンカチを出し、「そんなことがあったんですか。少し聞いてはいましたが学年も違うしそこまでとは知らなくて。申し訳ありませんでした。」と泣きながら謝ってくれた。

「先生が謝ってくださることではないです。確かに昨年の担任が違う人だったらこうはならなかったかもしれないですが、責任の大半は私にあることですから。」と言うと、「そんなことはないです。2年生の時から良く知ってますけれど、本当に○君は優しくて感性豊かで、素晴らしいお子さんです。お母さんの話も良くしてくれるし親子関係は何の問題もないですよ」と言ってくれた。

それから今後の対応の仕方や給食のこと、校外学習への不安があることなどを話した。

「どんなことでも相談してください。学校のせいでこんなことになったんですから、学校としては全力でサポートします」と力強く約束してくれた。

この先生で本当に良かったと心から思えた。それは息子自身が証明してくれていた。

新学期が始まってから日に日に息子は「普通」になっていったのだ。