2021年の春から夫が単身赴任になった。西日本方面。月に1度は戻れる(交通費が出る)ものの、コロナ禍で長い時は5ヶ月会えなかった。

夫はとても優しくて理解があり、子育ては私に任せてくれていた。

相談に乗るけれど反対はしない、費用の面でもやりたいことにお金をかけようという人。

夫も私も一人っ子ということもあり双方の親からも孫に対して求めていなくても経済支援がそこそこある。

なので、やりたいこと、やらせたいことは何でもやって来た。

1歳前からの英語、1歳からはスイミングと音楽教室、4歳からピアノ、5歳からテニス、6歳から乗馬。

2歳までの習い事は親がチョイスしていたが、それ以降は体験に行くとやりたい!というのでそのまま入会という実にありがたいお客様だった。

牧場に泊まって、チーズやバター作りをしたり、キャンプでテントを張って泊まったり、4歳と5歳の時には知らない子供だけの1泊お泊まりイベントにも参加。

4歳で北海道旅行、5歳でグァム旅行、6歳でバンクーバー親子短期語学研修にも参加した。

何でも家族で楽しんで、たくさん食べて、笑ってきた。

単身赴任になってからコロナも相待ってお出かけも減り、父親が不在の週末は、習い事や読書や学習、たまにお友達家族と遊び、寂しくないように過ごしていたつもりだった。

逆を言えば私と密すぎる日々を過ごしていた。

何でもやりたがり、賞や合格を狙うようなものにトライしたがる。負けず嫌いで負けると泣く息子。

そして何でも頑張らせてしまう私。

今思えば、その相性が摂食障害を引き起こしたのだと思う。

何でもそこそこ出来る息子。

水泳もテニスもとんとん拍子に上のクラスに進んで行く。英検も3年生の初めに4級合格。(ギリギリに近い点数だけど)字に関係する展覧会や読書感想文コンクールは毎年学校代表に選ばれる。読書感想文は市の代表にも選ばれた。

教えていないのに4歳くらいから側転も出来たり、インラインスケートもすぐ上手くなった。


3年生になり学習の方も力を入れ始めた。

中学受験はまだどうするか決めていないけれど、いざ受けたいという時にすぐに対応できるだけの学力はつけておかねばと思い、通信教育で学ばせていた。

習い事でパンパンなのに学校の宿題のあとは自主学習タイム。ボーッとしていると叱り、学習しないならテニス辞めよう、と習い事を天秤にかけたりしていた私。

何でも出来る息子が好きだったのかもしれない。

何でも出来る息子の親でいることが心地よかったのかもしれない。


少し前にカウンセリングをしてもらっている人から「どんな息子さんでも受け入れることです」と言われて、どういうこと?と思ったけれど、今はその言葉の意味が分かる。

学校に行けない息子、食べられない息子、暗い表情の息子、それも我が子。

大切な我が子。


いつも元気で、よく食べて、よく寝て、よく笑って、運動して、勉強して、お母さん大好きで、そんな我が子が好きだった、そんな我が子でいてほしかった。

・・・なんて恐ろしい考えだったのか。



どんな息子も大切な我が子。大丈夫だよ。お母さんは今のあなたを一番愛してます。