エステクニカルワークスです。
本日はGP1300Rの修理です。
ジェットの世界でも車と同様に排ガス規制や騒音規制があり年々厳しくなっていて今はもう販売されていない2サイクルのマリンジェットです。
2サイクルなのに触媒がついているという珍しい機種なんです。
症状はステアリングの左右のガタではなく前後方向のガタ。
修理という修理ではないのですが乗っていて非常に気になるので分解してみます。
まずは船体から外します。
これがステアリングシャフトです。
真横から見たらこんな感じ
抜いてみますと上下にプラスチックのブッシュが入っています。
掃除した後なのでグリスっ気がありませんがしっかりグリスが塗ってありました。
傷はありますがガタが出るほど減っていたり変形はありません。
シャフト側
旋盤目がしっかり出ているのでこっちも減っているようではありませんね。
パイプの外側にステーが溶接されておりよく見ると溶接して歪んでいて本来ブッシュが均一にあたらなければいけないところが引っ込んでいてカッチリはまらずガタが出ておりました。
おそらく新艇時からガタがあったと思われます。
マリンジェットはアメリカ製造なので製品チェックが甘いのでしょうかね。
とりあえずブッシュを変えてみたいところなんですが生産中止なのでそういうわけにもいかず。
しょうがないので部品交換以外で対策を考えましてバッチリ治りました。
しっとりした絶妙なフィーリングになって大満足です。
組み立てて船体に戻して完了です。
10年以上前の船体なので補修部品が生産中止となっていて修理が難しくなっていきますが何とかコンディションを維持したいですね。
本日は久しぶりの修理ブログでした。
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