長谷工アーベストは、マンション戸別買取再販事業に本格参入する。首都圏で長谷工グループのネットワークを生かして新築・中古マンションに次ぐ第3の収益源に育て上げる考え。すでに4月からスタートしており、リノベーション営業部が仕入れを進めている。仕入れからリノベーション、販売まで90日間という短期回転を実現し、9月末までの上期中に32物件を買い取って121日時点で16物件を販売済み。下期は毎月10物件の仕入れを目標に事業に取り組んでいる。すべて自己勘定で物件を調達する。

 基本戦略は1600万円前後で買い取って2300万~2500万円程度で販売する。300万~400万円を投じて風呂やトイレ、キッチン、湯沸し器、クロス、ふすまなど間仕切り以外を全て新品に取り替えて中古マンションよりも割安感を出す。資金力が乏しい若年層を主なターゲットとするが、現状、高齢者を含めて幅広い層が購入しているようだ。上期の販売実績は23区が62%で、とくに品川や大田、江東エリアが多く、長谷工の施工物件が68.8%を占めている。基本的に長谷工リフォームが施工を担当する。



『今後、中部圏にも業界大手が続々と再販事業に参入してくるであろう…』