ポーランド戦

負けはしましたが、

見事に日本はグループリーグを突破しました。



ただ、
試合を観ておられた方はお分かりになると思いますが、
ゲーム終盤は時間稼ぎのパス回しとなりました。



スタジアムからもブーイング、
審判も急げと言われる、、。





SNSを見る限り、
テレビを観てる日本人の方もかなりイライラなされてるみたいで、、





で、試合が終わってから、
僕のスマホには数件のメッセージ、、


「なにあれ?」

「よかったけどスッキリしないね!」

「あれ(時間稼ぎのパス回し)を説明して!」

などなど。


メルボルン在住のみゆき女史(笑)などは、
ビーチサッカーに関してはすごく理解してますが、

サッカーのあの時間稼ぎは腑に落ちないみたいでした(笑)





ということで、







僕も素人ながらに
あの状況を語りたいと思います。








数日前のブログに、


この表を上げて、
FIFAランキング、
グループ最下位の日本が
グループ最上位のポーランドより上に来るとは、、


ということを書いておりました。




日本、セネガル、
同じ得失点差なのに、
日本がこのグループリーグの一番上に書いてあるということは、

日本が何かのポイントで優れているからなのです。



僕も疑問に思って
大会のレギュレーション(規則)を確認しました。




同じ勝点4なら

【得失点差が高いチーム】

それが同じなら

【得点が多いチーム】

ここまでは
通常通りです。


で、

それも同じなら

優先されるのは、

【フェアプレーポイント】


いわゆるイエローカードの少ない方が
優位になるというものです。









ということで、
同じ勝点、同じ得失点差、同じ得点なので、

フェアプレーポイントの高い
(イエローカードの少ない)

日本がグループリーグの首位に立っていたのです。






で、

これを踏まえて、


日本
vs
ポーランド。







この試合がはじまる数時間前には、

なんと、、

6人の選手が入れ替わる

という記事がネットニュースに上がってました。





まさかぁ、

そんな訳ない。


と思ってましたが、

蓋を開けてみたら

まさにその通りの
スターティングメンバー!(笑)








え?

情報漏れすぎやろ!


と思いましたが、

それは置いておいて(笑)、





この采配は
グループリーグを突破を決めたチームがやる、

トーナメントを見据えた主力温存、
コンディション回復

なのです。





この時点で西野監督は
決勝トーナメントを見据えた選手起用でした。





グループリーグ敗退の可能性もある中で、
この采配、、




本当にびっくりです。





ただ、
ここに1つポイントが、、


それは、



仮に負けてもグループ首位の
日本は、
グループ突破の可能性がある!


ということです。




ようするに、
コロンビアがセネガルに勝つんじゃないかと
スカウティング。










4チームによる
グループリーグには、

1、勝たなきゃいけない
2、引き分けでもいい
3、負けても可能性がある
4、突破の可能性がない消化試合

という4つの状況で試合に挑みます。





とりあえず今回の日本は4は関係ないので、
1.2.3の3つに絞り話します。




僕は長いサッカー、フットサル、ビーチサッカー人生で選手、監督、代表を務めており、






何度となく
公式戦やワンデー大会問わず、
100回近くは、
このグループリーグを経験してるかも知れません。

(懐かしい!
あやたいる!(笑))





ですので、
経験則としてお聞きください。





2勝1敗でグループを敗退したこともあれば、
1勝2敗でグループリーグを突破したこともあります。
1勝1敗1分ももちろんあります。

だから、
得失点差には
常に気がけてグループリーグを戦います。




それが、

1、勝たなきゃいけない
2、引き分けでもいい
3、負けても可能性がある


なのです。





で、
西野監督は





3の【負けても可能性がある】
ということから、
選手を休ませながらも、
フレッシュな選手たちを送り込んだと思います。







もちろん、
ベーシックな部分は

【1、勝ちにいく】
を選択してたのは間違いありません。




事実、
前半、
日本代表はものすごくいい流れでゲームを進めてました。

実際、何度もゴールまで近づきましたし、
ポーランドゴールを脅かしました。





川島選手のスーパーセーブもありました。
(川島選手、交代論を唱えてごめんなさい🙏)





後半に入り、
岡崎選手が交代。


アクシデントで3人交代出来るうちの
1人を交代しました。




で、
日本が攻めてましたが、

フリーキックからポーランドが先制。



0-1

となり、




この時点で日本は

3位に転落。




このことから、
西野監督は
思考を切り替えて、

【2、引き分けでもいい】に

シフトしました。






しかし、
このゴールでポーランドは完全に
FIFA最上位の自信を取り戻し、




逆に日本は

蛇に睨まれたカエルのように
身動き取れなくなりました。



点を取りに行かなきゃならない状態でしたが、
ポーランドの前に防戦一方。




攻めてに欠き、
簡単にゴール出来る雰囲気ではありませんでした。






これ厳しいなぁ、、


と思ってたら、

まさかの、、



吉報です!




コロンビア先制!




これにより、

コロンビア1位、

日本が2位に浮上しました。






スコアは
0-1
で負けておりますが、

再び、

日本にグループリーグ突破の可能性が出てきました。





ここで、
西野監督は
多分、
百万回くらい、
いろんな状況を分析、確認しました。




日本は点を取れるのか?
コロンビアはこのまま勝てるのか?
セネガルはどのくらい攻め込んでいるのか?
日本のイエローカードは?
セネガルのイエローカードは?



ポーランドのコーナーキックの時に、
長谷部キャプテンが変なところ(川島選手のほう?)から走ってきて、

あれ?

と思った方もいると思います。




あれは伝令だったんですね。




コロンビアが勝ってるぞ、
日本はセネガルにフェアプレーポイントで勝ってるぞ、
イエローカードは貰うなよ、

と、、。






西野監督は
宇佐美選手に代えて
乾選手を投入してたので、
切り札はこの時点で1枚。




日本が絶対に点を取らなきゃいけない場合は、
本田選手を入れていたはずですが、




この状況でゴールは
必要なく、

ゲームをコントロール出来る守備的な選手です。






最後の交代は
長谷部キャプテン。



ここから
日本は完全に時間稼ぎのパス回しにシフトしました。





そうです、

ここで、

西野監督は



3、負けても可能性がある


に切り替えたのです。


もちろん、

セネガルが同点にする可能性もあり、

そうなった場合は手遅れでしたが、

いろんな局面を分析し、考え、

博打的ではありましたが、




攻撃を諦めたのです。





当然、

批判も覚悟。



しかし、

日本がグループリーグを突破する可能性を
1パーセントでもあげるためには、

この選択が最善と判断したのです。





え?

グループリーグ突破の可能性を
1パーセントあげる、、?



こ、これは、
サッカー協会田嶋会長が
ハリル監督を電撃解任した時に言った言葉、、





田嶋会長、

ごめんなさい、、🙏






そして、、


ブーイングの嵐の中、

試合終了!!







その1分後に、

コロンビアが勝利し、

日本はトーナメント進出を果たしました。






仕事でも
スポーツでも
目標達成、ミッションクリアという部分は
最優先事項ではないでしょうか。






サッカー日本代表の最優先事項は
グループリーグ突破!







同じような状況で、
やみくもに攻めることを指示する
監督はいないと思います。




開始1分から時間稼ぎのボール回しなら、
恥ずかしい限りですが、
戦い、状況を把握し、
グループリーグ突破のための判断ですから、
全くもって、恥じる必要はありません。







この史上最高の大舞台で、

西野監督の
日本代表の 
行為は、まさに、
最高の一手
からの、

最高の結果

が生まれたと思います。








試合開始前は、

グループ首位からはじまり、
3位に転落し、
2位に上がる、、


どんだけ
ハラハラですか(笑)






日本代表、監督、スタッフ、関係者は
どっと疲れたでしょうね(>_<)







ということで、

賛否両論あるでしょうが、

アジアでは単独

世界でも16チームしかいない

決勝トーナメントに駒を進めてくれたのですから、


胸を張って、

喜びたいと思います(^^)







なんといっても、
もうしばらく、
この熱狂に身を置けるのですから、、。








日本のグループリーグは、
コロンビアにはじまり、
コロンビアで終わりました。





コロンビアの皆様には
感謝、感謝ですね(^^)




さぁ、
次はベルギー!


本当、優勝しそうなくらいに強いベルギー。



楽しみの時間が増えました。


次は、
真夜中3時?
の試合だけど、、(笑)





日本代表の皆様、
お疲れ様でした(^^)

楽しみを増やしてくれて、
熱狂を伸ばしてくれて、
ありがとうございます😊