昨日、
R-1グランプリが開催され
ほぼ全盲のハンディキャップを持たれる、
芸人さんが優勝なされました。





ここ最近のピン芸人で売れてる方は
特徴的な人が多く、
ハダカだったり、
テンション高かったりしております。

が、
今回の優勝者は、

見た目とか、
動作ではなく、

話芸で笑いを取り、
見事に優勝なされました。





この時代に
笑わせることを
話芸だけで行う。


本当、見習いたいものです。




かくいう僕も、
笑いを取るのが好きですが、
ファンタジーだったり、

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小悪魔あくびちゃんと、、


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vファーレン長崎のキャプテンと、、

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ソフトボールの可愛いゆっこちゃんと、、






奥さんだったり、
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画像メインでやってしまいます。






だから
こそ、

僕も

話芸にチャレンジ。


いや、
話じゃないから、
文芸か。




いろんなネタがありますが、
とりあえず、、

やはり
この話かな、、。










もう30年近く前の話、、。






僕がまだ小さい頃、
近所のペットショップで、
アヒル
を見つけました。



当時、
ペットと言えば、

猫か犬か
手乗り文鳥がメインの時代に、


アヒル。


そりゃ、もう、
テンション上がりましたよ。




いまでいうなら、

2頭のイルカが、
自宅にいるようなものでしょうか。








家に帰るなり、
姉と二人で、
強烈におねだり!



うちの母は
あまり生き物を飼うのが好きではなかったのですが、

いつもはケンカばかりしてる
姉弟が
仲良く同時におねだりするという作業に母も諦め、

遂に買ってくれることになりました。






しかも、
二羽のカップル、、。


名前は
ピーちゃんとパーちゃんに決定です。







当時、
うちには庭があったのですが、
庭に子ども用のプールを置き、
二羽のアヒルが悠々と泳ぎます。






【庭】と【二羽】、、

別に、
かけてませんから、、。





ニヤッとしてくれたみんな
ありがとう、、。








プールで、
生のアヒルが泳ぐ感動。






それは

さながら、


ムツゴロウ王国の第一歩。
(知らない世代は検索GO!)






佐世保のムツゴロウさんになれる、、







子どもながらに、
真剣に母に感謝したものです。






アヒルがいる日常。



それは、それは
鼻高々の日でした。






学校でも話題になり、
見に来ていい?
とみんなから言われるほどです。



それから
1週間くらいが経ちました。




その日も友人たちをご招待。
アヒルを見せる予定です。










自宅に帰りいつものように

庭に行くと、

あれ?


二羽のアヒルがいない、、。





プールには、
ただ、
水が張ってあるだけです。





「うん?
ぴーちゃん?ぱーちゃん?」





「え?
どこに行ったと?」 

と動揺する僕、、。





「お母さーん、
お母さーーーん!」



「ぴーちゃんとぱーちゃんがいないよ!」



家中を大声で叫び
母を探します。





キッチンに
母はいました。








その、
母が残念そうに言います、、。







「アヒルは、
野良猫に食べられたとよ、、」





えぇ!?



うそ、、。



たしかに、
庭のブロック塀の上を
猫が歩いてるのをよく見かけてました、、。








アヒルが、

ぴーちゃん、ぱーちゃんが、、



ムツゴロウ王国が、、





子どもながらに

野良猫に食べられるアヒルを想像し、

恐怖に陥りました。








心から泣いて、
泣き止んだ僕は
まさに、
茫然自失、、。







しばらくして、
トセが帰ってきて、
事情を説明し、
二人で泣き叫びました、、。





そして、
ある結論に達しました。







アヒルの、

ピーちゃんと、
パーちゃんの、


カタキを討とう。









僕ら姉弟は、
復讐の鬼と化しました。




それからすぐに、

口の周りが真っ赤に染まっている猫

の捜索が開始されました。






手には棒とか、
おもちゃピストル。


しかし、
なかなか見つかりません。






僕の自宅は
玉屋の近くなのですが、


捜索範囲を広げ、
野良猫を探して近所のニミッツパークへ出かけます。





ニミッツパークは
川の向こうにあります。





アメリカのアルバカーキ市と姉妹都市の
その名を冠した、
アルバカーキ橋を渡りかけた、、


その時!!






、、、



、、、




いるやないか。








二羽のアヒル
が、、。





プールで泳ぐのと同じように、
悠々と、
川を泳いでいます、、。








えぇ!?




あれは、
間違いなく、
ピーちゃんとパーちゃん!









だって、


二羽の野良アヒルなんて、
そうそういませんから。








捕まえようとしますが、



一度野生に帰ったアヒルが
捕まる訳がございません、、。




そもそも僕らを

飼い主として認識してません。





1週間くらい
共にした飼い主をなんとも気にしないアヒル、、。






しょせん、
アヒルか。






急いで自宅に戻り、

母になんども、

確認しました、、

「ぴーちゃんとぱーちゃん川にいるよ!」
と僕ら。

「違うアヒルじゃないの?」
と母。



「アヒルがいるわけないよ!」
と僕ら。


「最近、よく野良のアヒルいるよ」
と母。





「アルバカーキいこうよー!」
と僕ら。


「いや、いかない」
と母。


知らない、行かない
の、
一点張り。





押し問答は続きますが、

うちの母、


結局、一歩も
外に出ませんでしたから。









あれから、
30年、、。





この事実を聞こうかと迷いますが、

母の笑顔見てたら

真意を問えません、、。

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娘よ、、
アヒルだけは飼うなよ。





もし、
佐世保で、

いや、

野良アヒルを見たら、
祖先はうちのピーちゃんとパーちゃんに違いありません(笑)