前半を0に抑えられたエスタジだが、
2点のビハインドは、
まだまだ逆転圏内。
残り20分に優勝への望みを繋げる。
後半キックオフ!!!
後半が始まるモノの、
ゲームに代わり映えはない。
攻めるエスタジ、
守るドゥエンチ。
しかし、
前半と違うのは、
エスタジの猛攻が前半より更に、
“鋭く、激しい”ものとなる。
ヤスタカ、ヒロの2大砲を中心に、
タケのドリブル、後藤の仕掛けなど、
攻撃のバリエーションが増えていく。
ヤスタカのポストを叩くシュート、
タケのスライディングシュート、
ヒロ、後藤のミドルシュート等で、
ゴールの匂いが高まっていく。
5分。
タケ→後藤→ヒロ→ヤスタカ、
そして、
最後はタケと渡り、
“琉球の南風”
赤嶺タケの鮮やかなシュートが突き刺さり、
遂にゴール!!!!!!
エスタジ佐世保劇場の幕が上がるか?
1点を返し、
1‐2☆
勢いに乗るエスタジは、
コウヘイのドリブルから→昌一、
坂口のミドルと次々にシュートを放ち、
ドゥエンチゴールを脅かす。
同点の雰囲気が立ち込めて来た、
後半10分だったが、
ドゥエンチが鋭いパス回しから、
“神の子”林田シンジのシュート。
これが、
エスタジ選手に当たり、
ボールは勢いなくゴールに転がり込む。
1‐3。
残り10分で、
重い、重い、
2点のビハインドとなる。
しかし、
“魂のチーム”エスタジ佐世保に諦める選手は一人もいない。
コートに立つプレーヤー、
ベンチの選手、
そして、
ベンチ入りできなかったスタンドの選手までもが一丸となり、
勝利を信じ、
声を枯らす。
目標に向かい、
まさにチームは一つとなる。
後わずか、
後、数センチの場面を幾度となく作るが、
ドゥエンチの集中した守備に跳ね返される。
残り5分。
前からの激しいプレスでエスタジはボールを奪いにかかる。
必死にボールを追いかける“エース”後藤が、スピードを抑え切れずに滑って、中田博文にもたれかかる。
ファール。
そして、
イエローカード。
勝利の為に諦めない後藤が執念を見せたシーンとなる。
時間が経過するモノの、エスタジに焦りはない。
ただ、
ただ、
淡々と、
勝利への扉をこじ開ける事に専念する。
ボールを回しシュートを放つエスタジ。
クリアランスからカウンター攻撃を仕掛けるドゥエンチ。
ゲーム開始5分も、
ゲーム残り5分も、
展開に変わりはない。
2点のビハインドは遠いが1点を返すことにより、
状況は変わる。
勝負の恐さ、
1点の重要さ、
を良く知るエスタジに“諦める”という気持ちはない。
しかし、
ドゥエンチもそれは同じ。
集中した守備は途切れる事なく、
エスタジのシュートを跳ね返していく。
集中した守備と度重なるカウンターで足をつる林田シンジ。
懸命に声を張り上げ、
コートの仲間を鼓舞するドゥエンチの選手たち。
勝ちたい気持ちはもちろん同じ。
両チームが、
満身創痍で闘う姿は、
まさに死闘。
エスタジ最後のチャンスは、
“コートの軍神”
(命名、ヒロの友人さん)
上田博之!!!
渾身の力を込めた、
低空のシュートはドゥエンチゴールに突き刺さる!!
が、
ゴールと同時に、
終了のホイッスル、、
上田のゴールは認められなかった。
試合終了。。
この瞬間に、
ドゥエンチの優勝が決まる。
次号→ 試合の後。
そして、
MVP発表!!!
MVPはもちろん、
ドゥエンチから☆