私の生理は9歳から始まり、毎月30日周期でほとんど狂うことなく、40年以上、毎月やってくる。
10代のころは本当に生理痛が酷くて、バファリンを常用していたけれども、飲むタイミングが遅いと、バファリンも効かず、痛みで寝込んで学校を休むことも少なくなかった。
それでも成長とともに自分なりに付き合い方を見つけて、大学に入るころには痛みで学校を休むということはほとんどなくなった。
途中、子宮頸がんで円錐切除は受けたけど、かわいい息子に恵まれ、息子を出産した後は、びっくりするくらい生理痛に悩まされることはなくなった。
ところが、40代半ばころから、じわじわと生理痛が復活し始めた。
最初は反抗期の息子に対するストレスから、生理痛が酷くなったのかなと思っていたけど、生理の量も期間もどんどん増えるし、息子が大学に進んで、ストレスがなくなった後もよくなることはない。
そこで、婦人科のクリニックをいくつか受診したけど、どこも「年齢的なもの」と片付けられてしまっていた。
生理の量も期間も酷くなる一方で、貧血でクラクラするようになったので、更年期治療で有名なクリニックを受診したところ、ミレーナを入れることを勧められた。
ミレーナは避妊リングだけど、女性ホルモンを放出するので、私のように過多月経の治療に向いている上に、子宮体がんの予防効果もあるとのこと。
ただ私の懸念はMRI。
ミレーナのカタログにはミレーナを入れてもMRIは受けられると書いてあるし、婦人科の先生も大丈夫とはおっしゃったけど、実際に受けられるかどうかの判断を行うのはMRI検査を行う病院。
ちなみに私の主治医はNGだった。
定期的な造影MRI検査は私が肝細胞がんと共存していくための大切な命綱。
特に酷いヨードアレルギーで造影CTが受けられない私にとってMRI検査が受けられなくなる可能性があることは死活問題となるため、ミレーナを入れることは諦めた。
もしこの時ミレーナを入れていれば、子宮体がんになることはなかったかもしれない。
でもミレーナを入れなかったおかげで、何の心配もなく造影MRI検査を受けられており、肝細胞がんともうまく付き合えてきているのだと思う。
一言にガンと言っても、部位やステージによってリスクも違う。
過去の選択に悔いがないかと言えば嘘になるけど、結果的に今、肝細胞がんと共存しながら、生きていられているのだから、私にとっては、きっとベストな選択だったのだと思っている。