フレディとカラス | 気ままにバツイチ・シングルライフ

フレディとカラス

フレディ・マーキュリーのDVDを借りて観た。

1曲目は「バルセロナ」。
大物オペラ歌手モンセラート・カバリエとのデュエットで話題になった曲だ。
CDは何度も聴いていたが、はじめて映像を観て感動して鳥肌が立った。

屋外コンサート会場のライブで大観衆を前に手を取り合ったふたりがしずしずと登場し、熱唱する。
フレディは細木数子似のカバリエの半分くらいしかないように見える。
そして、まるで少年のように緊張しているのがわかる。
前奏が始まり、出だしを間違えないように!
カバリエも母のような眼差しで「大丈夫よ」と目で語りかけている(ように見える)。

歌いだしてしまうといつもの調子が出てきて、ふたりの歌声のバトルのようにも聴こえる。
さすがのフレディも、ややカバリエに押され気味かな。

以前に雑誌のインタビューかなんかでフレディが「憧れのカバリエと共演できてとてもうれしい」という内容のことを話していた。
それが本当に伝わってくる映像だった。

フレディは残念ながら亡くなってしまったけど、歌手としては幸福だったんじゃないかなぁ。

比べるべくもないけれど、昨年観た映画「永遠のマリア・カラス」では長いこと歌から離れていたカラスが自分の絶頂期のレコードを聴きながら「もう、歌えない」とひとり泣き崩れるシーンがあって、私も泣いてしまった。
何故カラスが歌を捨てたのかは知らないが(完璧を自分に課していたためか)天から与えられたものは簡単に手離してはいけないんではなかろうか。

さて、私が天から与えられたものって一体なんだろう。
ヘタなくせに大好きなバレエやイタリア歌曲は前世での私が手離してしまったものなのかもしれない。