究極の選択? | 気ままにバツイチ・シングルライフ

究極の選択?

お客さまのはなし。

高校生と中学生の息子さんがいる。
ここ1年の間にご主人を事故で亡くされたという。
上のお子さんが幼稚園のころから、もう一緒にはやっていけないと思い、子供たちにも「別れたい」とずっと言い続けてきたとか。
でも、経済的なこととか、子供たちのことを考えて離婚は考えなかったという。

「でもねぇ、いざ亡くしてみると何だか複雑な気持ちよ」とおっしゃる。
十何年も一緒に暮らしていれば情はあるからね。
生命保険のおかげなのか、働かなくても贅沢をしなければ生活していくのには困らないらしい。
これまでなんのお手入れもしていなかったせいもあって45歳とは思えないほど老けている。
3回ほどフェイシャルに来てくださって見違えるほど顔色が明るくなって「恋でもしているの?」とお友だちに言われたと話してくれた。
「まだ人生は半分近く残っているんですからいいじゃないですか」と言うと
「もう、男はいらない。こりごりよ」とバッサリ。

そんなもんですかね。
私はこれからまだまだ恋愛も、結婚も、する気満々なんだけどなぁ。

私が離婚したと言うと、自分もしたい気持ちはあるけど生活や子供のことを考えるとなかなか踏み切れない、という意味のことをよく言われる。
よく踏み切ったわねぇ、みたいな。
夫婦関係は破綻しているのに給料を運んでくれる同居人だと思えば腹も立たないと。

私はそんなのいやだな。
子供たちにはホントに申し訳ないことをしたと思う、親の勝手で。
でも、両親がお互いに愛し合っていないのにしようがなく一緒に暮らしているなんて、子供たちは結婚に夢も希望も持てなくなってしまうんじゃないのかな。
ましてや、別れないのはあなたたちのためよ、なんて言われて育ったら…。
まるで偽りの家族。
自分自身も、生活のために働くのは辛いこともあるけど、信頼をなくしてしまった相手と我慢して暮らしていくのとどっちが苦しいんだろう。

実際に私も悩んだ。
それこそ究極の選択だったかも。
「40歳過ぎて、新たに就職して生活していくのはハンパじゃないんだから、目をつぶった方がいいよ、経済的に恵まれているんだからさ」とアドバイスしてくれた友人もいた。
元夫は確かに悪い人間じゃなかった。
借金とかギャンブルとか酒、暴力などがあったわけじゃない。
女、は少しあったかな。
でも家庭や子供たちを大事にしてくれていた。
じゃ、なんで?と言われるかもしれない。
いろんなことの積み重ね、と言っておこうかな、今は。

なにより自分の気持ちを偽りたくなかった。
信頼も愛情もない相手と将来なんて語れないよ。
自分の人生は自分のものじゃないの?

この先たとえひとりぼっちだって、ビンボーしたって私は決して後悔しない。