コンプレックス
私の声はとても低い。
今はもうオバサンなので気にしないが、若い頃はすごく嫌だった。
カワイイ声の女の子が羨ましくてしようがなかった。
だってさー、ドスの効いた声でブリブリしても似合わないんだもん。
甘え下手なのはこの声のせいもあると、今でも思ってる。
さとう玉緒なんて、バカっぽいと思いながらいいなぁ、と思う。
「ぷんぷん!」なんて可愛く言ってみたいよ。
また別の人生があったかもしれないよなぁ…。
そっちの人生のほうがよかったかどうかはわからないけどさ。
幼稚園のころから「男みたいな声」と言われて大きくなり、それは密かにコンプレックスとなった。
高校に入学して、部活はどうしようか友だちと迷っていた。
そんなとき、音楽の先生が合唱サークルをつくるという。
その先生は芸大出の新卒だった。ちょっとダサかったけどなかなかかわいかった。
今考えてみると先生と6,7歳しか変わらなかったんだなぁ。
で、面白がって友だちと入部することにした。
人前で歌を歌うなんて死にたくなるくらい恥ずかしいことだったけど「合唱だからま、いいか。」つうことで。
先生がひとりずつ声を聴いてパートを決めた。
私の番のとき、先生は迷いもせず「君はソプラノね」と言った。
ええーーーっ!?
話すときと歌うときは声帯の使うところが違うらしい。
そんなわけで私は歌うことが大好きになった。
高校3年間はフォークデュオを組んで文化祭のライブでギターの弾き語りをしたり、ソロでも「リリー・マルレーン」とか歌っていたり、合唱サークルももちろんコンサートがあったし、選択授業の「器楽、声楽」の発表でもちゃんとイタリア歌曲なんかを歌っていた。
すげーハードスケジュールだったのね、文化祭は。
他にも文学サークルや、美術部、クラスのこともやんなきゃならないし。
勢い込んで声楽を習ったりもしていた。
コンコーネは好きだったけど、コールユーブンゲンは苦手だったな。
音大目指してみませんか?と声楽の先生に言われたけど、それは多分個人教授になると授業料をがっぽり取れるからだ。
なにしろ、聴音と楽典がだめなのはわかっていたので、音大は考えなかった。
大学に進んでからも合唱団に4年間所属していた。
その間に、先輩と付き合ったり別れたりしたけど、合唱団をやめようとは思ったことがなかった。
付き合ってた人が別の後輩とまたくっついたりして、辛かったけど、やめようとは思わなかった。
そのとき私を救ってくれたのは、何よりも歌うことだったから。
声帯って、筋肉の中でも衰えにくいそうで、歳をとっても鍛えれば使えると言う。
大学を出てから20年も歌から離れていたけど、久しぶりにレッスンを再開したらだんだん声が出るようになった。
ヘンデルの「オンブラ・マイ・フ」や「私を泣かせてください」とかイタリア語で歌うのは楽しい(問題は巻き舌ができないことだ)。
今は時間の都合でお休みしているけどまた絶対レッスンに行くんだ。
今のボロアパートでは大声で歌うわけにいかないので、バイクの運転中によく歌う。
カラオケにオペラアリアがあるといいのになあ。
今はもうオバサンなので気にしないが、若い頃はすごく嫌だった。
カワイイ声の女の子が羨ましくてしようがなかった。
だってさー、ドスの効いた声でブリブリしても似合わないんだもん。
甘え下手なのはこの声のせいもあると、今でも思ってる。
さとう玉緒なんて、バカっぽいと思いながらいいなぁ、と思う。
「ぷんぷん!」なんて可愛く言ってみたいよ。
また別の人生があったかもしれないよなぁ…。
そっちの人生のほうがよかったかどうかはわからないけどさ。
幼稚園のころから「男みたいな声」と言われて大きくなり、それは密かにコンプレックスとなった。
高校に入学して、部活はどうしようか友だちと迷っていた。
そんなとき、音楽の先生が合唱サークルをつくるという。
その先生は芸大出の新卒だった。ちょっとダサかったけどなかなかかわいかった。
今考えてみると先生と6,7歳しか変わらなかったんだなぁ。
で、面白がって友だちと入部することにした。
人前で歌を歌うなんて死にたくなるくらい恥ずかしいことだったけど「合唱だからま、いいか。」つうことで。
先生がひとりずつ声を聴いてパートを決めた。
私の番のとき、先生は迷いもせず「君はソプラノね」と言った。
ええーーーっ!?
話すときと歌うときは声帯の使うところが違うらしい。
そんなわけで私は歌うことが大好きになった。
高校3年間はフォークデュオを組んで文化祭のライブでギターの弾き語りをしたり、ソロでも「リリー・マルレーン」とか歌っていたり、合唱サークルももちろんコンサートがあったし、選択授業の「器楽、声楽」の発表でもちゃんとイタリア歌曲なんかを歌っていた。
すげーハードスケジュールだったのね、文化祭は。
他にも文学サークルや、美術部、クラスのこともやんなきゃならないし。
勢い込んで声楽を習ったりもしていた。
コンコーネは好きだったけど、コールユーブンゲンは苦手だったな。
音大目指してみませんか?と声楽の先生に言われたけど、それは多分個人教授になると授業料をがっぽり取れるからだ。
なにしろ、聴音と楽典がだめなのはわかっていたので、音大は考えなかった。
大学に進んでからも合唱団に4年間所属していた。
その間に、先輩と付き合ったり別れたりしたけど、合唱団をやめようとは思ったことがなかった。
付き合ってた人が別の後輩とまたくっついたりして、辛かったけど、やめようとは思わなかった。
そのとき私を救ってくれたのは、何よりも歌うことだったから。
声帯って、筋肉の中でも衰えにくいそうで、歳をとっても鍛えれば使えると言う。
大学を出てから20年も歌から離れていたけど、久しぶりにレッスンを再開したらだんだん声が出るようになった。
ヘンデルの「オンブラ・マイ・フ」や「私を泣かせてください」とかイタリア語で歌うのは楽しい(問題は巻き舌ができないことだ)。
今は時間の都合でお休みしているけどまた絶対レッスンに行くんだ。
今のボロアパートでは大声で歌うわけにいかないので、バイクの運転中によく歌う。
カラオケにオペラアリアがあるといいのになあ。