三本足の鴉が言った

「迷い子よ、流れに身を委ねなさい」

「何事にも流れが存在します」

「それが見えれば貴方は自らの道を迷うことなく、歩けるようになるでしょう。」



己は言った、
「流れとはなんですか?そしてそれはどうしたら見えるようになるのでしょう?」


鴉は言った、
「流れとは自らにとって最も正しき道を示すもの、それを見る為にはどんな形態も形も捨て、水のようになるよう心掛けなさい。」


己は言った、
「私には水になることも、流れに身を委ねることも、とても出来そうもありません。」


鴉は言った、
「この世界は雑音という名の音に満ち溢れています」

「それらの音に惑わされぬよう、注意しなさい」

「そして拘り、執着心、思い込み、固定概念、過度なる自信・・・それらを全て捨てなさい」

「貴方はいずれ、自らの感覚で私の言葉を理解することになります。」



己は言った、
「黒き鳥よ、流れの先には一体何が在るのですか?」


鴉は言った、
「迷い子よ、流れとは人それぞれに存在するのです」

「しかしながら、真なる流れの行き着く先は一つだけ」

「そこに辿り着き、何が在るかは貴方自身で確かめなさい」

「それこそが、貴方の生きる目的となるでしょう。」