「人と人との間には引力がある。」
そう言った人がいる。
万物が「引力」によってこの星に留まっているのと同じく、人との間にも吸い寄せたり吸い寄せられたりする「引力」というものがあるそうだ。
人はそれを「縁」と呼んだり、「運命」と呼ぶのだろうが、己はこの「引力」という言葉になんとも良い響きを覚えた。

人はその人生の中でいくつの出会い、別れを繰り返すのだろう。
数は違えどその出会いの中には良かったと思うもの、悪かったと思うもの、両方が含まれる。
しかしながら己が25年の人生の中で起こった出会いの中で無駄だと思った出会いはない。もちろん嫌な思いを携えた出会いもある。
でもそれは自らを現在まで押し出すのに必要な事だった。
童のころ、理解できなかったこの思い。