photo by Asahi Shinbun Digital


トリプルアクセルを含む6種類8回の3回転。女子フィギュアでは前人未到のプログラム。完璧に滑ることはほぼ不可能だと思われていたのに、オリンピックで彼女は成し遂げました。メダル争いに絡まなかったからこそ、できたのかもしれません。悟りの境地で演技に入っていくように見えました。雑念を払い、プレッシャーをはねのけ、無我の境地で挑むことがどれだけ難しいか。そのことを、この2日間で私たちは目の当たりにしました。

SPで失敗してしまった彼女はメダルには届きませんでした。そしてこのフリー演技も、前半グループで滑ったために点数が伸びず、全体の3位でした。それでも、あの演技をTVで観た多くの人が涙し、会場もスタンディングオベーション。この日はひいき目無しに一番だったと思います。


孤高の魂を持ったアスリート、浅田真央。


ソチオリンピックで歴史に残る名演を残してくれて、ありがとう。


……

ちょうどプログラムの発表があった昨年5月頃に、このような記事 を書きました。彼女が不退転の決意でラフマニノフを選んだことで、きっとドラマが生まれると思っていました。そして4年間の成果が凝縮された4分間を、静かに見守りたいという思いでした。


正直、これほどの技術を持った選手が、オリンピックのゴールドメダル無冠でキャリアを終えるというシナリオは、寂しい。だけど、それも人生であり、運の巡りあわせでもあります。天真爛漫な天才少女から苦悩に満ちた孤高の求道者へと突き進まざるを得なかった背景は、多くの人が知るところだと思います。お母様を亡くされた直後の全日本でも泣かなかった彼女が、このフリーを滑りきった瞬間に、人目もはばからず顔を歪めて流した涙が、全てを物語っています。

本当にお疲れさまでしたと云いたいです。

これからの長い人生、彼女に多くの幸せが訪れることを、願ってやみません。





新聞各紙・ネットニュースでも報道されたので、改めて記します。



1月30日に大学ゼミの恩師が逝去されました。渥美東洋教授、享年79。


刑訴法の権威で、法曹界では著名人。私にとっては雲の上の存在でした。学生時代は普通に話をすることもできず、常に畏怖の念を抱いていました。厳しい先生でしたが面倒見はよく、出来の悪い私でも質問すると真摯に答えてくださり、自宅に招いていただいたこともありました。結婚式で主賓をお願いした頃が、一番親しくさせて頂いた時期でした。思い出されるのが、披露宴での乾杯前のスピーチ。なんと90分、語り尽くされました。大学の講義の如く、しゃべりだしたら止まらない。先生を知る人は違和感がなかったでしょうが、他の列席者の驚きようと云ったらありませんでした。


* * *


そんな先生から得たもの。法治国家に生きる私たちが成すべきこと、果たす役割。日本から世界を、そして世界から日本を眺める。古代哲学者の教えから、現代人の心を知る。


根底には、住みやすく、安全で、秩序ある世の中への希求心。残念ながら私は制度を作る側の人間ではありませんが、在野に身を置く私にさえ、できることがあると思わせてくれました。


正しさとは何か。バランスとは何か。私利私欲に偏らない心とは何か。問題に当たるたびに、自問自答しながら生きてきました。先生から学んだことは、ひとつ残らず人生訓となりました。社会人になって、ようやく少しずつ分かってきたところだったのに。もっと学ぶべきことが沢山ありました。もっと教えて頂きたかった。

残りの人生。師に恥じない人生が送れるように、もっと自分を律していきたいと思います。


渥美東洋先生、本当にありがとうございました。

気がつけば、10月も半ばです。
真夏を過ぎ、仕事に追われすっかり放置気味のブログですが更新します。。


Photo:映画「清須会議」公式HPより11/9~公開

不動産業界でしなやかに生きる


体育の日を挟んだ週末、とても良い天気だったのであちこち出かけていました。昨日は調子にのって自転車20キロ走行したため、少々身体が痛いです。

先週のこと。映画のタダ券があったので、ヒルズTOHOシネマに行ってきました。話題の映画が沢山あるなか、選んだものは…安部サダヲ主演の「謝罪の王様」。途中まで、会場が一体となり大爆笑。サダヲさんは上手いし、井上真央ちゃんも良い味だしてるし、娯楽映画にピッタリ。…ではありましたが、これは映画館で観...る必要なかったような気がしています(笑)いまだに、なぜ「そして父になる」を選ばなかったのか、自分のチョイスが謎すぎる。。。


ちなみに謝罪の王様はこちら です(※音声出るので注意)



映画関連でいうと、17日から第26回東京国際映画祭 が始まりますね。六本木ヒルズとけやき坂が一年で最も華やぐ季節がやってきました。今年も楽しみです。個人的に興味があるのは、クロージングで上映される、「清須会議」。本能寺の変で織田信長が暗殺された後、次の後継者を巡って柴田勝家と豊臣秀吉がしのぎを削るお話です。密室劇作家である三谷幸喜らしく、この緊張感あふれるストーリーを会議の場で展開していくのが、斬新ですね。キャストも日本映画界のオールスターで、安心感あります。

日本列島不穏な天気ですが、明日、無事に乗り越えますように。