現地観戦された方々の感想を聞くにつけ、PCやTVで観戦していた自分には実際のインパクトの十分の一も伝わってはいないんだろうなと思った。それでも充分感じたんだよね。
今回のさいたまワールドはフィギュアの歴史的転換点だったんだろうなと。
先ず観客の質がかつてないほど良かった。どの種目も全て第一グループからびっしり席が埋まっていた。そして下位の無名選手にも温かい心からの声援。上位陣は上位陣で優勝がかかっているから殺気立つシナリオもありだったんだろうが、そこでも全ての選手に温かい心からの声援。
あ、そうだった![]()
宇野昌磨選手ワールド連覇おめでとうございます。
彼は圧倒的本命だったし、ここで勝ってくれないとかなり困る状況ではあった。あったんだけど、もし仮に何かの理由で優勝が米国か韓国に流れたとしても、恐らく観客は残念さを抑えて温かく勝者を祝していたと思うんだ。
『温かく』を多投してるののは意図的です。とにかく温かいってのがキーワード。
そういう雰囲気の中だからこそ選手たちはよい演技が出来た。
みんな言ってるけど、ここはジャッキーさんのを代表として
Im still reeling from that men’s free skate. So many great skates from start to finish throughout the four groups. One of the most exhilarating final groups that I’ve witnessed, with so much variety and so many stories. We were privileged
男子のFSに今も心を揺さぶれている。 最初から最後まで4グループを通して素晴らしい演技がたくさんあった。 最終グループは極めてバラエティに富み、非常に多くのストーリーがあって、私のこれまで観てきた中で最も爽快なファイナルの一つだった。 (これを目撃できた)我々は恵まれた存在だ。
という神大会だった。
特にこのバラエティーの豊かさには圧倒された。クワド多投で演技が単一化しつまらなくなるという話、一体何だったの?最終グループはまさに芸術性と技術をそれぞれ独自に極めつくした達人たちの激突、いくらなんでもまさかここまで多様性を帯びるとは
。みんな各個人に宿る個性の深みを軽視していたね。
そして男子のプレカンがまた秀逸だったという話。
フィギュアは自分と戦うスポーツで他者と戦うものではない。
選手たちは試合を離れればみんな仲良し![]()
というのを三選手それぞれの観点から言葉を尽くして述べている。色々見てきたジュンファンとフレッシュマン(だけど過去の色々は先輩を見て知っている)イリアからのサポートがあると確信したからこそしょーまも口にできたんだと思う。こんな麗しい心温まる意見がこれまでタブーだったってのも考えてみれば不思議な話だが。もう煽りには乗りませんよという選手側からの確固とした決意宣言とみた。
あと、イリアが思いのほか人間ができてるのにも感心した。4Aってのは労力ばかり甚大で見返りがほとんどない技だ。だが誰かが達成しなければ収まらない期待感が出来上がっていて、彼はそれに応えた。ある意味勝負を脇に置いてそちらを優先してきたと言ってもいいと思う。今回天下のワールドで成功させることで、漸くその責任から解放されたんだろう。ご苦労様。今後は存分にトータルパッケージへの道を極めてね。クワドの数ちょっと減らしても四回転の神の地位は揺るぎませぬ故。
平昌シーズンのワールドもいい雰囲気だったという声もよく聞く。そこに漸く回帰できたということかな。
まさに、明けない夜はない(笑)。
ここにネイサンがいないのは確かに残念かも。
だけどそれでいいんだとも思う。
今回のワールドで顕現した世界こそ、ネイサンが平昌以降の4年間牽引してフィギュア界を導いていきたかった世界そのものだから。このさいたまワールドはネイサンあったればこそ、そう思うのはファンゆえのうがった考えだろうか。
だってほら、ネイサンはファーストペンギンなんだよ、皆様お忘れか?え、何それ?という方は下記参照
ファーストペンギンが去った後、セコンドペンギンが立派に使命を果して跡を継いだので、安心した残りのペンギン達が群れを成して一斉に飛び立った、それが今回のたまワールドだったのではないだろうか。彼らの使命:外的にはクワド複数込みで芸術性も盛り込んだ安定した演技が可能なんだと示すこと、内的には各自が個性を発揮して輝ける自由で平和なカルチャーの実現。
不在の中いつにも増してネイサンを感じた大会でした。
フィギュア世界に末永き平和と繫栄を![]()