コリヤダ君がCOVID陽性で五輪棄権というショッキングなニュースが飛び込んだ来た。彼の心中を思うと憤懣やるかたない。恐ろしいのはこれが誰にでも起こり得ることだ。選手らの長年の努力が一瞬にして無に帰する可能性と常に隣り合わせ。
そんな状況下でいよいよ北京五輪が近づいてきた。情報合戦も今やたけなわ。
だからというわけではないが、もう一度従来の視点に戻ってみたい。そう、羽生君を含めた世界線。今なら多少冷静に分析(いや、お遊び?)できるのではないかと思う。
実力で競うのと並行して心理戦もスポーツにはつきものだ。その如何で勝敗が決することも少なくない。
が、羽生君にあってはその度合いが桁外れに大きい。これは天性のものだろう。まるで魔術師、いや彼のパレードナンバーに敬意を表して陰陽師と称してもいい。私見だがそういう妖術の類を修得する第一歩は自分を信じる強い信念づくりだろうと思っている。羽生君もそこにもの凄い努力を投じてきたに違いない。そしてここ一発の心理戦では右に出る者がいないまでになった。彼が凄いのは周りを巻き込んでの心理戦にしちゃうところ。五輪二連覇はもちろん実力がなければ不可能なことではあるが、それだけでなかったのは経緯を見れば明らかだ。念じた如くの結果を手にした二度目である平昌では、もうこの世で自分に不可能なことはないくらいの無敵感を感じたのではなかろうか。既にソチ辺りからフィギュアスケート界全体に彼の結界が張られている。自他共に認める絶対王者であった。
ところが、あろうことか程なく彼の魔術が通じない存在が出現した。アメリカンドリームの権化、東洋的精神論とは縁なく育った欧米合理主義の申し子。イメージ的には善玉のアンドロイド、そう鉄腕アトムとかネクストジェネレーションのデイタ少佐みたいな・・・奴(笑)
なんせ大魔神羽生が渾身の力を振り絞って巻き起こした黄色い式神の乱舞を眼前にしても、「わ~、凄い!
」で終わりという![]()
呪というのは受ける側に何らかの相対するもの、すなわち隙がないと効果がないと聞く。アトムやデイタ同様、ネイサンにはそれが完全に欠如していた。で、純粋の実力だけではもはや羽生君に勝ち目はない。そんな筈あるものか、と3回までチャレンジして3回跳ね返され、さすがの彼も一度は諦めかけたように見えた。
しかしながら、羽生君はしぶとい。五輪が近づくにつれ、彼の内面からまたふつふつと闘争心が湧き上がって来た。だって五輪は自分のホームグラウンドだ。しかも宿敵ネイサン唯一の弱点である五輪の魔物が待ち受ける場でもある。
これは・・・、勝てる。
そう踏んだ彼は、伝家の宝刀4Aを引っさげて、さっそうと天の岩戸から登場した。流石に使い回し感の否めないパターンだが、周りのお膳立ては平昌時以上に完璧だ。全日本で高らかに勝利宣言をなし、先駆けて北京に結界を張る。
一ヶ月後、彼の宿敵はヴェラウォン渾身の傑作燃えたぎる宇宙エネルギー
を身にまとい、ギラギラ輝く発光性の笑顔で応えた。「君の4Aはやく見たいよ!」と。
(改めて比較すると二人のコスの両極化も相当ヤバい
)
このところ中国での羽生ブームが凄いらしい。政府まで加担しての一大よいしょキャンペーン・・て、中共政府なんかによいしょされても
、と思わないではないが、まあさすが羽生君だ。
対してネイサンは祖国を捨てた者の子、風当たりは強いかも知れない。が、反面中華民族の血を脈々と受け継ぐ存在であるのも間違いのない事実だ。
来る五輪がよりによって北京で開催されるというのにも不思議な因縁を感じる。どのような結末になるのかじっくり見守りたい。
何故か優勝争いをチェンVS羽生限定にしたがる勢力があって強引にそういう世論にもっていかれているが、現実には(当然だ)狙える選手は他にも多数いる。しょーま、ゆーま、ヴィンセント、ロシアの若手三羽烏等々。彼らが暴れてくれたら面白い展開が期待できる。いや、きっと大暴れするだろう。当初は特に思わなかったのだが、ここに至ってイリアが派遣されない事が残念でならない。怖いもの知らずのアメリカンドリームNo.2(ネイサンの後を継ぐ者が白人から出現したことの意義は大きい)。彼が北京でトリックスターの一翼を担う可能性は限りなく大きかったと思う。ジェイソンの存在意義を否定する気は毛頭ないが、スポーツをエキサイティングなものにするのはやっぱりそこじゃない。
泣いても笑っても、間もなく魔界大戦の幕開けだ。
コロナも試合の一部と考えれば既に始まっている。
ごちゃごちゃ言わずに楽しもう