ここ数年映画からはすっかりご無沙汰だったんだけど、息子の勧めで大晦日にピクシーの『SOUL』観た。

映像のセンスが秀逸で思わず見入ったが、壮大な世界観からギュッと絞り込み最後見事に人ひとりの生き方に落とし込まれている。衝撃だった。21世紀も20年過ぎていよいよこんな深いアニメが一般向けに作られるまでになったか。

なんか、求めていた最後のパズル片を与えられた気分。

 

とにかく壮大なストーリーでレジュメなんて簡単には出来ないが、最後の結論は概ね以下の通り(新作ではないしネタバレOKだよね?あせる

 

これが実現したら俺の人生満ちる、と確信していた積年の夢を達成したのにも関わらず、得られた満足感が想像していたのとはほど遠いあっけないものだった。「え、これで終わり?」意気消沈する主人公だが、やがて気付きが蘇ってくる。人生を輝くものにするのは大きなイベントではなく何気ない日常の中に隠れている小さなきらめきだったのだと。特別な能力などなくとも、このさり気ない日常のきらめきに気づき感動できる心さえあれば充分満ち足りた人生が歩める、いやむしろそれこそが人間にとって最も重要な能力なのだと。

 

「今を生きろ」っていうニューエイジの決まり文句に帰結だね、と言ったら理系マインドの息子に違うと怒られた。いや、分かってるよ。決まり文句なんだけど、ストンと腑に落ちて感動した。

かくして「ミニマリズム」「独り立ち」に加えて「今を生きる」も今年のスローガン入り決定!!グッド!

 

これ、何気にネイサンとも重なる。

勝ちたい、勝たなければの重圧に潰されて五輪メダルを逸したネイサンだったが、大学で自分と全く違う人生を歩んでいる友人が出来て「ああ、負けたって死ぬわけじゃないんだ」という理解に到達した。その後実に3年8か月(だったっけ?)というクレージーな連勝記録を達成できたのは、まさにこの悟りの故だと思う。コロナで不本意な状況が続いても、いやだからこそ、彼は「一つ一つの試合を楽しみたい」と言い続けてきた。

 

五輪に参加出来れば人生が変わる。増してや金メダル取れたら想像もできないくらい幸せな人生になる。

・・・てのは幻想です。

 

ネイサンはその事を多分もう知っていて、その上でチャレンジしてるんだと思う。色々あるだろうけど、それも含めて五輪を目いっぱい楽しんで欲しい。小さなきらめく思い出をリュックに一杯詰め込んで会場を後に出来るように。もちろん他の選手達もねラブラブ