私がちょっと中だるみであまり熱心にフィギュアを追ってなかった頃(だから正確には覚えていない)、それまでSPに1本FSに2本入れれば上出来だったクワドを2本3本と上限なくじゃかじゃか入れるとんでもない選手が中国に出現、という話が聞こえてきた。
私の反応は、えっ(◎_◎;)(゚Д゚;)そんなバナナ・・・?!だった。
これから男子フィギュアどうなっちゃうの?という・・
しかしその後次々と多種クワドをマスターする選手が出現し、文字通りの空中戦時代到来
・・の筈だったが
それから数年たった現在も、状況は思ったほど変わってはいない気がするのだ。今もクワドはハイリスクハイリターンで、それでもチャレンジしないと上位は望めないということでみんな入れてくるけど失敗の確率が半端ない。
ジャンプを失敗すれば当然演技全体のクオリティにも影響が出るし、それでなくてもクワドを跳ぶことに意識がいって他のエレメンツが疎かになりがちだ。
今回のスケアメで並み居るクワドジャンパーをさし置いて、4回転回避のジェイソンが2位に輝いたこと、いろいろ意見の出るところではあろうが、このクワド空中戦時代のジレンマを象徴する出来事とも言ってよさそうだ。
ここ数年のクワド騒動は結局一人の超人を生み出す為だけに存在したのだろうか?
クワドをハイリスクとみなさず普通のエレメンツの感覚で演技に組み込むことが出来る唯一の存在
それがネイサン・チェンだ。
(ここで「女子はその限りにあらず」という但し書きを入れないといけないのがこれまたなんともなんだが
)
しかも彼はジャンプだけに拘っているわけではない。
例えば毎シーズン新たなジャンルの音楽にチャレンジして驚かせてくれる。今季はシャンソンとヒップホップ(;^_^A
ここに至って予想通り構成点が急上昇したので、彼を倒すにはもう技術点で上回るしかない。
今回は2位以下に40点以上の差をつけて優勝したわけだが、キスクラでは結果そっちのけで上手くいかなかった箇所の反省会開いていた。明らかに彼が目指しているのはただ勝つことではない。ライバルももうだいぶ前から自分自身しかいないんだろう。
思えば彼はシニアに上がって以来ほとんど無敗ないんじゃないだろうか、あの五輪を唯一の例外として。しかも大抵2位以下に二桁の差をつけての圧勝だ。
こんな強い選手過去の歴史を辿ってもそうそういないと思うのだが如何?
なのに当人があまりにあっさりしてるので、私も含め世間はその事実に気づいてない気がする。いや、気づいてるんだけどそれがそれ程凄い事だという実感がない。
しかしそれも限度問題
ぼちぼち潮時ということだろう。
私が今大会のネイサンから感じ取ったのはもの凄い負けず嫌い、鋼鉄の如き強靭な意志力だった。
「いやネイサンって凄い熱いやん、怖いくらい強いやん」て遅まきながら気づいたよ。
皆さま、あの穏やかな外見に騙されてはいけません。
眠れる民よ、覚醒したゴジラの雄叫びを今こそ聞け![]()
な~んちゃって(笑)
まあそれがスケアメ直後の現状だと私は理解してます。
えらいもんが覚醒してしまいましたなあ![]()
でもいつまでも独走するのがネイサンの望みとは思わない。
しょーま君、ボーヤン、コリヤダ君、ヴィンセント、今回復活の兆しがみえたジーマ、みんなについてきて欲しいと絶対思ってる。
そういう第二の覚醒が近い未来にあると信じてます。