今日は洋楽、主に英語の曲を歌うときのTipsをシェアしていきたいと思います。

生徒さんにするアドバイスを箇条書きにまとめてみました。

◯単語の終わりが子音の場合は、舌や唇などの形をその子音にするだけ。

たとえば、Backなら「バック」と言いたくなりますが、発音のイメージは、「バッk」という風な感じです。語尾は舌の奥を持ち上げる形を作るだけで、「KU」とは言わない方がいいです。

そういう子音の口の形を作る事で、息の流れが変化し、洋楽のリズム感が出たりします。

◯ちょっとやり過ぎぐらいの方がちょうどいい。
くさいかな、イキってる感じがするかな、くらいでも、聞いている側からするとちょうどよかったりします。恥ずかしがらず、ちょっと大げさに発音してみてください。

◯一音に文字がいっぱいでも怯まない
一つの音にたくさんの文字が割り当てられる事がほとんどです。例えば、一つの音に対して“Stand”が割り当てられているとします。日本語的に発音すると「スタンド」と4文字になってしまい、当然1音に収まりません。
強調すべき母音は限られているので、standなら真ん中のaだけを強調して他は子音の口の形を作るだけ、「stあんd」のようなイメージで発音してみてください。母音「あ」を中心に1音にまとまりやすくなります。くれぐれも「すうたんどお」とならないように。

◯リンキング
次の単語が母音で始まるときは、前の単語の語尾とつなげて発音します。

stand upならdとuがつながって「スタンドアップ」ではなく「スタンダップ」に聞こえますよね。そういうやつです。

洋楽はリンキングの嵐です。よく出て来るパターンのものは、たくさん聞いてるとわかってきますよ。

○聞こえたように、カタカナで書いちゃう
意味や単語は一旦置いておいて、何度も何度も聞いて、聞こえたようにカタカナで書き出してみる。そのあと、歌詞と照らし合わせて、この単語はこういう風に聞こえるんだ、逆に言えば、こんな風に発音すると原曲らしく歌えるんだ、ということがわかります。

○“喉の奥の方で発音する”イメージで歌う
英語では、日本語にはない母音があります。なんか原曲と違うなあ、なんか響きが浅いなあ、滑らかさがないなあ、と感じることがありませんか?これはわたし個人の感覚ですが、母音をのどの奥の方で形作るイメージを持つとうまくいくことがあります。喉や口、舌の構え方をどんな風にすると原曲のような響きが出るのか、研究してみてください。

○意外とアールは舌を巻かない?
英語は会話では「R」の発音は舌を巻きますが、ネイティブスピーカーのアーティストは、歌の中では、そんなに舌を巻かないそうです。(専門学校時代の先生からの情報です。)

○“t”は“r”ぽく聞こえる
ネイティブの人におこられるかもしれませんが、ざっくりいうと、tが重なったり、tのあとに母音が来たりすると“r”ぽくなります。
例えばgottaなら「ガラ」、littleなら「リル」、get away なら「ゲラウェイ」など。

○メロディ抜きで、ラップのように歌詞だけをアクセントをつけて声に出してみる

これはわたしが本当によく使う方法です。どこにアクセントが来るかがよくわかります。そして符割の確認になります。そして、なんといっても、これをやった後は確実にかっこよく歌えます!

○そもそも一音一音に子音がいっぱいありすぎて、音源を聞いてもなんていってるかわからない!

そんな時はテンポを馬鹿馬鹿しいくらいに落として原曲を聴き込むに限ります。あまりに難しい時はわたしは50パーセントくらいテンポを落として聞き込みます。時間がかかりますが、やっておくときっと財産になりますよ。

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わたしは子供の頃、海外や英語に強烈に憧れていました!憧れの外タレの曲を歌いたくて、カタカナのルビがふってある歌詞カードを頼りにしたり、ローマ字しか読めないけどなんか似てるところを手がかりにしたりして、なんとなくそれっぽく歌ったりしてた時期があります。なんちゃってでも、かっこよく歌えたら嬉しくて、その作業が楽しかったことを思い出しました。

まずは自分にとっての洋楽の神ボーカルを見つけるのが、1番のコツかもしれませんね。