こんにちは。
ボイストレーニングレッスンを受けていると、発表会など、人前で歌う機会があります。今日は、そんな発表会が近づいてきたときのTipsです。
みなさんは本番が近づいてきたらどんな準備をされますか?わたしが生徒さんにアドバイスすることを、少し書いておきます。
①体調管理をする
体調管理をあなどるなかれ。
歌の仕上がりで、ここができてない!あそこができてない!歌詞大丈夫かな....など気がかりになることもあると思います。ですが、いつもと同じ体調で会場に無事辿り着けなければ、せっかくの練習も台無しになります。曲の仕上がりに気を取られ、躍起になっている間に体調を崩して発表会に出られなくなった、なんていうことにならないように気をつけてください。
また、「本番が近い」と意識しすぎると、過緊張で声がかすれたりします。こんなことではダメだ、と焦ってさらに声が出にくくなる、そうするとさらに過緊張になる、という負のループにはまることもあります。人前で歌うことは非日常ですが、あまり過剰に反応しないようにすることも大事だと思います。
いつも同じ体調でいられるように、日頃から自分の体質にあった体調管理法を確立しておきたいですね。
②本番と同じ時間帯に練習する
本番の時間帯が決まれば、可能な限りその時間帯に練習するようにしたいですね。仕事や学校のがあって、その時間に練習できない場合は仕方ないですが、午前なら午前、午後なら午後と、ある程度本番と合わせておくと体が慣れて安心ですよ。
③イメージトレーニングをする
本番に自分がどんな風に歌っているかをイメージしておいてください。
会場で自分がどんな動線でステージに上がり、歌い始めるまでの様子、客席の様子はどうか、歌っている間の自分の様子はどうか、歌い終わったときの客席の様子はどうか。
本番が完全に終わったときに、自分がどういう風になっていたら成功か、をなんどもイメージしてみてくださいね。
そして一度くらいは大失敗のパターンもやってみてください。
④マイクを持って練習する
意外に多いのが、マイク恐怖症。
マイクを持つとしっかり歌わないと!と思って力んでしまう、緊張してしまう、という方がいらっしゃいます。それに本人が気づいていない場合もあります。
本物でなくてもいいので、マイクを持って練習してくと安心です。
もし、機会があれば、マイマイクを購入するのもおススメです。余談ですが、先日のレッスンで、マイマイクとマイクケーブルまで持参するツワモノがいました。
⑤動画を撮る
客観的に見なければ、自分の歌うときの癖はわかりません。手振りが多すぎたり、変な顔になってたり、もぞもぞしてたり、体の動きがぎこちなかったり。動画を撮るのに抵抗を感じる方もいらっしゃいますが、思い切ってやっちゃいましょう。
⑥持ち物リストを作る
ボーカルはその身一つで会場にいけばいいと思われがちですが、あれを持ってきたらよかった!と当日になって思うものは結構あります。持ち物リストを作っておくと、帰りに忘れ物がないかもチェックできます。
本番は色んなことに気を取られがちなので、持ち物には気をつけて下さいね。
以下、例を挙げておきます。
◯レコーダー
スマホで録音をする場合はスマホの状態をチェック。電池、容量は十分か、充電ケーブルが必要か、まで確認してくださいね。
◯水やステージドリンク
本番に臨むときに、これを飲む、と決めている方はお忘れなく。
◯衣装、アクセサリー
靴は決まっていますか?アクセサリーは意外と忘れやすいアイテムですので抜かりなく。
◯化粧ポーチ
あれを入れてきらた良かった、と思わなくて済むように、中身を確認しておいてくださいね。舞台では普段使わないようなメイク道具を使ったりするのものです。
◯ストール
首回りを冷やさないように、首を温めるものがあると安心です。声帯も筋肉の一種。ほかの部分と同じで冷えると血流が悪くなり、動きにくくなります。
○自分が持っていると安心するもの
緊張しやすい方は、緩和できるもの、お守りがわりになるものをお忘れなく。ハッカ油、アロマ、のどあめ、携帯の吸入器、など、これがあると安心、というものが人それぞれあると思います。カバンにそっと忍ばせておいてください。
などなど。
備えあれば憂いなし。仕事は段取り八分。
きちんと準備が整っていると楽しく本番に臨めます。良い発表になりますように。