こんにちは。
今日は歌詞カードを作る際のTipsをシェアしていきます。
音楽活動をしていると、急に曲を仕上げないといけない、楽譜がもらえない、など、いろんなシーンに見舞われることがあります。
そんな時に備えて自分なりの歌詞カードを作れるようにしておくのはいかがでしょうか。
下の写真は、私が急遽、歌を頼まれたときに実際に使用した歌詞カードです。
ポイントは、歌が入るタイミングがわかりやすいように、書き込みをする、という事です。
写真の例では
①レッテルを書き込む。
曲の構成をつかむために、イントロやAメロ、Bメロ、サビ、間奏などを書き込みます。
写真では🅰️🅱️など、歌詞の左に四角で囲ったアルファベットの書き込みがありますが、それをレッテルといいます。(レッテルA、レッテルBなどと読みます。)この時は、もとになるバンドスコアがあったので、そのレッテルを写しています。
バンドなどのアンサンブルでは、リハーサルの際、楽器の方から「じゃあ、レッテルBからもう一回合わせよう!」と、不意に言われることがあり、ボーカルが「え、どこどこ?」と慌てる、という場面がよくあると思います。リハーサルの時間を節約するためにも書き込んでおくと便利です。
②イントロや間奏の小節数を書き込む。
イントロや間奏の長さがどれくらいあるかを把握しておくのはとても重要です。写真の例では歌詞の上や間にピンクの字で
|| | | | ||
のような縦線を引いています。楽譜の縦線をイメージしたもので、この場合、4小節という意味です。
これは私独自のやり方なので、他の人はどうしているかわかりませんが、文字で「イントロ4小節」と書くよりも、演奏中に目で追いやすいので、おススメです。もっとわかりやすくするために、生徒さん用に作ったのが下の写真です。
ボーカルが気をつけないといけないのは、絶対に入るタイミングを外さない、という事です。
小節数のほかに、ダダダ、などドラムのきっかけで入る場合や、ブレイクのあとボーカルが先行して始まる場合などは特にわかりやすく書き込むように工夫をして、確実に入れるようにしておきたいものです。
③符割の複雑な部分をわかりやすくする。
写真の例では、
「ひとりじゃない」の「ない」を一音で歌うため、一括りにしたり、「あの夜に」はシンコペーションが入って「あのお よるうに」と聞こえるので、「お」や「う」を書き足したりしています。
符割を理解していないと、楽器と合わせるのは難しいです。ここは楽器とバッチリ合わせるとかっこよく聞こえる、という大事な箇所を探して、書き込んでみて下さい。
他にもいろんな工夫の仕方があると思います。自分なりに歌詞カードをアレンジしてみてください。絶対にロスト(=どこを演奏してるかわからなくなること)しないような歌詞カードがあると安心ですよ。ぜひ試してみてください。
歌が早く覚えられますように。