こんにちは。

 
先日、レッスンの中で、楽譜の読み方についてご質問を頂きました。
 
その方には簡単なソルフェージュをやってもらっているのですが、音の高さはわかるけれど、音の長さがわからないということでした。
 
オタマジャクシには音の高さと長さ、二つの情報が入っているので、それを読むには慣れが必要だと思います。
 
かくいうわたしも早い方ではありません。
 
さて、わからないときは何でも細分化して考えるのが常套手段。
音符が読めない!とパニックにならず、まずはそのメロディのオタマジャクシの音の高さを正確にとる。そして、今度はメロディの中の音の長さだけを正確にとる。
 
質問のあった方は四分音符、八分音符、十六分音符、の概念がなかったそうです。
 
そういう場合は、十六分音符を便宜上、最小の単位として、「タ」と声に出す。
十六分音符が2つ分の長さが八分音符となるので、八分音符は「タア」
四分音符は十六分音符が4つ分の長さなので「タアアア」。
一つ一つの音の長さをしっかり理解して、あとはそれをメロディの中の音の高さはほっといて、音の長さだけにフォーカスして、タアタアアアアタタアアア みたいにつなげるだけです。地味ですが、そうやって音の長さをきちんと捉えると、かならず上手に歌えるようになるものです。
 
今は亡き、ある偉大なボイストレーナーの先生は、歌うときは「音符になりなさい」と仰っていたそうです。
 
曲というものは、感動するようにできています。自分が音符になれば、それだけで感動する歌になる。1つ1つの音をどう表現するか、ということにしっかり向き合うためにはオタマジャクシと格闘するのは大事なことなのですね。