コロナウィルス拡散防止のため、
世界中の劇場が公演をキャンセルしています。
娘が踊っているオペラハウスも
パフォーマンスをキャンセルしました。
今回は
新制作の作品ではなかったものの、
衣装、舞台装置や舞台道具、照明にヘアメイクなど
多くのスタッフや舞台公演までに沢山の人員と費用を重ねてきたわけです。
そしてダンサーたちもリハーサルを重ねてきました。
それがすべてなかったことに、、、
しかも、今後の見通しも立たない中
次のプロダクションに向けて準備を進めなければいけないわけです。
、、、とはいえ、
もはやダンサーやアーティルストだけの問題ではなく
世界経済自体が不安定な状態に、、、。
あるニュース番組でのコメンテーターが
ウィルスの脅威と同じように重要視しなければいけないのは経済が壊れること。
とおっしゃっていました。
今こそこの状態でいかに経済を回して行くか知恵を絞っていく必要があると思います。
まさに
今までは物質の時代。
過去の例に習って秩序的に結果を得るために積極的に行動して行く時代。
人と人との実際のつながり。
実際に会社へ行って仕事をする。
学校に行って勉強する。
物質的な豊かさや縦社会。
学校や社会に馴染めないための陰湿なイジメ。
社会が現実的な結果を得るためにルールしてきました。
そこにはみ出したものは社会に適応できない不適合者として扱われたりすることも。
物質的に豊かになりそこから起こる経済格差。
いいこともありますが、問題点も多くあります。
そんな時代から
社会の仕組みを改革していく風の時代にいよいよ突入します。
目に見えないコロナウィルスは、
今までの社会のあり方に見直しを促し、
これからの時代を生き抜くための改革をせざるをえない状況を作り出しているようにも感じました。
働き方改革。
学校のあり方や学び方。
社会的な組織から個へのあり方。
常識に囚われない改革を要しているように思います。
ダンサーとして、アーティストとして、
芸術世界にも今後のあり方を
今こそ知恵を絞っていかに経済を回していくかを
考えていくべき時なのかもしれません。
見通しの立たない大きな不安を
いかに改革のチャンスと捉えていくか
個としてできることは少ないけれど、
少ないからこそ、アーティストとして
個を磨くチャンスになるのではないのかな?
と思います。
3/22から
コロナパニックに対して後ろ向きな姿勢から
前向きな姿勢に少しずつ変化していくことを
心から望む今日この頃です。
4月のイースターのお休みに今シーズン初めて帰国すると予定でいた娘ですが
残念ながらキャンセルすることになりました。
今シーズンは一年間帰国できないことと思います。
私も娘に会えるのを心から楽しみにしていたので、
本当に残念で悲しい事ですが、
日本に帰国したことにより、カンパニーに迷惑をかけたり、娘もカンパニーに戻れなくなることを考えると、止まることが最善だと思います。
とはいえ、残念な思いしているのは娘だけではなく、、、それ以上に、
今は、
オーディションシーズン真っ只中。
オーディションがキャンセルになったり、飛行機が欠航になったり、特別措置で他国へ行くことすらできなかったりするダンサーの卵たちも本当に辛い思いをしていることと思います。
ダンサーとして今出来ること。
ひとりのアーティストとして今出来ることに集中して
今こそ個のレベルをいろんな意味であげるチャンスかもしれません!
形を変えても
芸術に改革がおこっても、
また、
芸術の世界に活気が戻ることを
心から期待する今日この頃です。