台風が近づいているようですが、私の住む地域は、日差しがあり、でも、真っ黒な雲もいて、お天気は不安定な感じです。
台風の進路になる地域の被害が最小限になりますように!
さてさて、無事退院してからの続きの
抗がん剤治療
について書いていきます。
担当医の提案通り、TC療法という、カルボプラチンとパクリタキセルという抗がん剤治療を6クール(3週間おきに6回)することになりました。
抗がん剤というと、殆どの人が副作用とかのネガティブなイメージを持っているのではないでしょうか?
私もそうでした。
何が1番怖かったかというと
吐き気!
脱毛よりも、私は、気持ち悪くなることが多分この世で1番得意ではないこと。避けたいことなのです。
副作用には個人差があるようなので、受けてみないとわからないのですが、もう戦々恐々としていました。
そして、抗がん剤治療当日。
いつもの如く、血管が細くて針が中々入らない。
看護師さんが数人交代して、最後は医師がなんとか入れてくれました。
点滴は、せっかちの私には拷問のような!?ゆっくりなスピードでポトンポトンと落ちる感じ。
もっと早く落としてもらえないかな?
と思い、看護師さんに聞いてみたら、身体のためにゆっくりとしているとのこと。我慢するしかない。(汗)
そのうち、トイレに行きたくなり、点滴しながら片手でパンツを下ろしたりしながら四苦八苦。
4回ぐらい行ったかな?
5時間ぐらいかかったので、毎回、ベッドが空いていたら、そちらに通してもらえて、スヤスヤ寝たり、お昼ご飯に持参したサンドイッチやお菓子を食べていました。
抗がん剤が終わると、当日は事前に飲んでいた吐き気止めの薬が効いていたようで、多少ムカムカする程度でした。
翌日も、イメンドという吐き気止めの薬を飲んだからか?そんなに副作用はなかったのですが、3日目からムカムカしてきて、4日目、5日目は、恐怖だった吐き気が猛烈に襲ってきて、洗面器を枕元に置き、とうとう吐いてしまい、眠れなくなり、ずっと洗面器を抱えて座っていたほど!
髪の毛は、すぐではなくて、どのくらいだったかな?2、3週間してから、徐々に抜け出して、結局スキンヘッドになりました。
ドライヤーで乾かす度にバサバサ抜けるので、新聞紙を広げて、その上でドライヤーをかけていました。
脱毛した自分を見て、頭の形がよくわかり
すんごい絶壁!!
と、三面鏡にうつる後頭部をみて、呟いてしまいました!(笑)
家の中では、綿の帽子を被り、外出時にウィッグをつけていました。
私の場合は、脱毛しても、あまりショックはなく、かえってシャンプーやドライヤーが楽になったなぁ!と、歓迎できたほど。
それと、2回目以降は、手脚の痺れと関節痛が現れてきて悩まされました。
アロマオイルでマッサージしたり、足裏にローションを塗ったりしましたが、痺れが酷く、普通の靴、特にパンプスとかは履けなくなりました。
夏でしたが、UGGとかEMUの内側がムートンの靴を履いていました。今でも愛用しています。
吐き気がしていたので、食欲も落ちて、水も飲むのも気持ち悪くて、抗がん剤治療直後は痩せてしまいました。
よく口にしていたのは、ゼリーやリンゴや洋梨のジュース。
あと、季節が夏だったので、梨と葡萄が救世主となりました!
梨といえば・・・
食べたくなった時、身体がダルくて、自分で皮を剥いてカットしてというのが大義だったのですが
それを、同居している母や妹に頼むのが、なんというか気が引けてしまって。
元々、人に甘えることが得意ではなく
それでも、自分が得意ではないこと・・・
例えば、お裁縫とかならば、平気で母に頼んだりして甘えられるのですが!?(十分甘えられるじゃん?)
自分ができることを、人に頼む
という事に、とても抵抗を感じるということに気がつきました!
結局は、どうしても食べたかったので、何度かためらった後、勇気を出して!?
母に頼みました。
悪いなぁと思いながら。
でも、母は、少しも面倒くさくなさそうに、気持ちよく、すぐに梨を剥いてくれたのでした!
このことで、私が今まで、自分で勝手に迷惑だろうな?と思って遠慮したりしていたこと、甘えられずにいたことは、実にもったいないことだったのだなぁと気がつきました!
いかに、色々考えすぎて、もしかしたら、頼られて嬉しい人もいるようだし、気にしいな私は、お互いに幸せになれた機会を手放していたのかな?とも。
これ以降
病が気づかせてくれた贈り物の一つとして
人に甘えることや、あまり考えすぎないこと
を、するようにしています♪
楽な生き方になりました!
話を戻しまして・・・
5日目ぐらいになると、吐き気は落ち着いてきて、なぜか?味の濃いものを食べたくなり、ソース焼きそばや、牛丼を食べたりしていました。
もともと食いしん坊なので、吐き気で食べられないことが、とても辛かったです!
そうして6回の治療を終えて、無事に腫瘍マーカーも下がり、経過観察となりました!
でも、2回目を終えた時に、もう無理!と、本気でやめようかと思いました。
が、家族の励ましや、当時、ラグビーのワールドカップ日本大会が開催されていて、選手達の勇姿に感動し、私も頑張ろう!と、乗り越えられたのでした!
それから、私は、ラグビーが大好きになり、今では、横浜キヤノンイーグルスのサポーターになったのでした。
治療を終えて、ご褒美に温泉旅行に行こうと、妹ファミリーが温泉に連れて行ってくれたのですが、ここで運命的な出来事が起こりました!
そのお話は、また次回に!
抗がん剤治療、怖かったけれど、なんとか乗り越えられたし、腫瘍が消えてよかった!と、思いました。
後からわかった話ですが、脱毛や手脚の痺れを防ぐのに、頭部や手脚を冷却する方法があるらしく、それをしてくれる病院もあるようですね。
私の病院では、なかったです。
でも、冷え性だから、きっと冷たさに勝てないだろうなと。
抗がん剤治療、副作用がもっと抑えられるといいな。と、今も願っています。
続く
お菓子の空き箱があまりにも可愛かったので、薬入れにしています。
これで、薬を飲む時間も楽しくなりました♪