【タイトル】はじめてのNLP超入門
【著者】芝健太
【ページ数】303

 

 


【読むきっかけ】
NLP Japanラーニングセンター代表の芝さんの本。わかりやすいという評判で、一番最初に読もうと思っていたものの、絶版となっていたため、手に入らなかったが、今回増刷?で新刊を購入。

今見るとすでに売り切れで中古が馬鹿高い値段になっている。よほど人気なのだろうか。

【何を得ようと思ったか】
復習および、追加で得られるものがあればと思い。

【概要】
NLPの目的・効果・基本的な考え方から、NLPの歴史、ラポール、メタモデル、ミルトンモデル、ビリーフ、モデリング、サブモダリティ、LABプロファイルといったプラクティショナーコースで習う内容を網羅し、さらにコアトランスフォーメーションまで踏み込む充実の内容。

装飾も読みやすく、教科書のような体裁になっている。
ただし、エクササイズ(NLPでは重要だが)については、それほど書かれていない。セミナーに参加してねということだろうか。

【対象】NLPを初めて学ぼうという人から、一度習った人が復習する場合にも

【評価:★5段階で】
 難易度:★★
 分かりやすさ:★★★★★
 ユニークさ:★★
 お勧め度:★★★★★

【要約・メモ】

NLPの歴史
初期
:セラピーとしてスタート
 その後、セラピスト以外の様々な分野の成功者もNLPの「モデル」に
第二世代:コミュニケーションツールとしても活用
第三世代:フィールド(場)をベースとしたシステム全体的な見方が取り入れられるようになった

高所恐怖症
本人の記憶から消えていたとしても、幼いときに高いところから落ちた経験
「高いところは危ない」という経験をコード化

NLPは、単に前向きな積極人間を作るものではありません。あなたが本当の自分に向き合い、深いところにある自分の望みをかなえるための道具です。

冷遇されてしまう原因は?
存在感や影響力を発揮するような振る舞いや言動ができていない。NLPモデリング:存在感や影響力のある人物は、どのような立ち居振る舞いや言動をしているのか。

人を口説くときに必要なもの
相手の人に、あなたの話を聞く準備ができていること。つまり、あなたを信頼していること、またはあなたの話に十分興味を持っていることの、どちらかが必要。

NLPのコミュニケーションには、「相手のフィールドに入る」という大前提があります。


メラビアンの法則
言葉、聴覚、視覚からそれぞれ矛盾した情報が与えられた時、人はどれを優先して話者の感情(好意、嫌悪、中立的感情)を判断するかを調べた。その結果が、有名な「7-38-55ルール」。
 つまり、言葉の意味と矛盾した態度でメッセージを送ると、人は言葉そのものより、視覚情報や聴覚情報に頼って、相手の感情を推し量る。
 
 ところが、このメラビアンの法則は間違って解釈され、それが広く流布されてしまいました。「話の内容そのものは、相手に7%しか影響しない(したがって、あまり重要ではない)。むしろ、見た目や声のトーンなど、言葉以外の要素が93%も影響を与える(したがって、それらのほうが重要だ)」というのです。
 メラビアン博士は、言語情報(話の内容)の影響が、視覚・聴覚的な情報よりも小さいということを調べたわけではありません。

卓越した交渉人、ビジネスパーソンはほぼ「言葉の力だけ」で人を魅了し、説得し、見事に商談を成立。言葉には、使い方によって無限に近い力がある

メタモデル
メタという言葉はギリシャ語で「上位」「超越した」あるいは「違うレベルの」といった意味。
「メタ」のレベルから無意識に働きかけ、欠落した情報を引き出す。

LABプロファイル
レスリー・キャメロン・バンドラーは、人はそれぞれ、独自の方法で情報を「削除」「歪曲」「一般化」しており、それによって固有のフィルター(メタ・プログラム)ができあがり、思考・行動パターンの違いが現れると仮定した。


【感想】
ほぼすべて知っている内容だったため、いい復習になった。

最近いろんなNLPの本を読み続けているが、サブモダリティの話が大半を占めており、この本では一部分で触れていただけなので、第三世代のNLPでは大分変ってきているという実感もあり。

 

得られたものと言えば、メラビアンの法則の誤解

しっかりと誤解していた。

というか、NLP Japanラーニングセンターのテキストも講師の説明も、そのような誤解を与えるような仕方をしていたけど、芝さん、どう考えているのかな?